マノアの滝のしぶきを浴びて大自然の懐に抱かれる

こちらがマノアの滝。滝壺に入ったり、滝壺の向こう側に進んだりすることも禁じられている。

 トレイルの終点はマノアの滝(ハワイ語ではワイヒ)。森の中にいきなりそびえる滝とそのしぶきを浴びて、大自然の懐に抱かれた感じ。滝の水量は夏と秋は少なめだという。帰り道は意外と早く感じられるのがハイキングの常かもしれないが、渓谷内は日が暮れるのが早いので、ハイキングの計画は早めの時間がオススメだ。

手でさわってみたり、匂いをかいでみたり、子どもたちは冒険心でいっぱい。ハワイの身近な自然を家族全員で感じてみたい。

 小さな子どものいる家族連れは、滝を目指すお父さんチームと年下の子どものペースに合わせるお母さんチームに分かれるなど、臨機応変に進むのがコツ。小さな子どもは大きな葉の下に隠れたり、木と遊ぶだけでも十分に楽しいのだ。

 トレイル入り口手前を左のほうに上っていくとあるハロルド・L・ライアン植物園は小さな子ども連れにぴったり。ハワイ固有植物がわかりやすく案内されているほか、敷地内からマノア渓谷の絶景を眺めることもできる。大自然を家族で堪能する一日を計画してみよう!

ハワイ大学の研究施設でもある広大な植物園のなかの散策も楽しい。実はここにもトレイルがあり、小さい滝がある。

Manoa Falls Trail (マノア・フォールズ・トレイル)
所在地 3860 Manoa Road, Honolulu, HI 96822
URL http://hawaiitrails.ehawaii.gov/

神宮寺愛(じんぐうじ あい)
ライター・コーディネーター・翻訳(英語・ハワイ語)・フラダンサー。出版社勤務後、フリーランスになり、日本文化とハワイ文化に親しむべく、学びの日々を続けてマウイ島在住14年目。13歳の娘とイタリア系アメリカ人のパートナーとの三人暮らし。雑誌への寄稿多数、著書『心と体がピュアになるハワイアンな暮らし』(青春出版社)など。

 

2014.08.12(火)
文・撮影=神宮寺愛