京都で暮らす食いしん坊な方々に推薦していただいた、朝、ひる、晩のごはん処。

 言わずと知れた美食の都に数多ある料理店の中、通って太鼓判の老舗から話題のニューフェイスまで、間違いのない、とっておきの味をご紹介。

» [朝 その1] 河原町御池 「京料理 入舟」
» [朝 その2] 烏丸三条 「伊右衛門サロン 京都」
» [昼 その1] 御幸町四条 「懐石・宿 近又」
» [昼 その2] 下河原 「直心房 さいき」
» [夜 その2] 下河原 「祇園 にしかわ」

■DINNER
祇園 川上 【祇園】

蒸し鮑のお造りと井戸のつるべをかたどった漆塗りの器も清々しい取り合わせ。

「祇園の粋な割烹店。活気あるカウンターに心も弾みます」
……中野弘子さん(京都コーディネーター)

 花見小路から一本西側の西花見小路に面した「祇園 川上」。細い路地を歩くと、祇園情緒がより一層旅気分を盛り上げてくれる。昭和35年創業、松井新七氏の時代から、長く愛されてきた名店だ。今も先代の精神を受け継いだ加藤宏幸さんが腕をふるう。

 夜の料理はおまかせコースのみ。色合わせも味わいも夏らしく爽やかな八寸など、季節を感じさせる器との取り合わせも秀逸。造りの包丁もお見事である。特筆すべきは、板前たちがきびきびと働き、接客も気持ち良いこと。揃いのユニフォームを着た彼らはさながら野球チームのようだ。加藤さんは「僕はチーム川上の監督でもあり、時には球拾いもしますよ」と爽やかに笑う。京都の割烹ならではの粋を感じる店である。

川海老、鯖寿司、じゅん菜、枝豆など旬の食材と彩りの良い八寸。
祇園の一角に佇む、築100有余年の風情ある町家。カウンターのある本館と、隣接の別館には個室もある。

祇園 川上
所在地 京都市東山区祇園町南側570-122
電話番号 075-561-2420
URL http://gion-kawakami.co.jp/
営業時間 12:00~13:30(ラストオーダー)、17:00~21:00(入店)
休日 不定休
予算 昼の提灯弁当3,990円、コース5,000円~、夜コース13,000円~
カード 可能
予約 可能

教えてくれたのは……中野弘子さん(京都コーディネーター)
数多くの京都特集や京都本の企画監修、取材執筆を担当。伝統文化、和小物の著書も上梓。4月より京都観光おもてなし大使就任。

2014.07.31(木)
文=中野弘子
撮影=たやまりこ

CREA 2014年8月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

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