レモンタルトもシュークリームもかわいい!

「レモンタルト」260円。

「レモンタルト」は、サクサクしたタルトの歯応えとレモンのきゅんとなる程強い酸味のハーモニーが印象的。レモンクリームの水分を吸わないよう、タルト台の上部をチョコでコーティングするという繊細な工夫が施してあります。夏にも食べたくなるタルトです。

「ノワール」は、フランス産のチョコ・ヴァローナとピスタチオのムースの組み合わせ。ハートが付いた可愛い見た目ですが、ややビターな大人味で、コーヒーと好相性。

左:「ノワール」280円。
右:「ミニクッキーシュークリーム」100円。

「プリン」は、小さいサイズで子供のための優しい味かと思ったら、意外や、キャラメル風味のほろ苦いソースで大人向けの味わい。男性にも好まれるかもしれません。

「ミニクッキーシュークリーム」は、中のクリームを直前に詰めるので、ザクザクした生地の食感が残って、小さいけれども存在感がしっかり。思わず2個つまんでしまいそう。

「季節のフルーツケーキ」は、ふわふわのスポンジと生クリームが口の中ですうっと消える極上の口溶け。アイスティーを合わせたら、真夏のおもてなしに世代を超えて喜ばれるでしょう。

「アムール」は、バナナムース、チョコレートムースにフランボワーズのジャムをサンド。薄いチョコを一緒にサンドしてあって、そのパリッとした食感が楽しい。上のバナナもキャラメリゼしてあり、小さいけれど、満足感があります。

「フルーツゼリー」270円(手前)と「プリン」200円(奥)。

「フルーツゼリー」は、小さいカップにフルーツがぎっしり。ピーチとレモンの風味のゼリーでさわやかな後口に仕上げてあります。きりっと冷やしたワインとも合いそうです。

 夏には、マンゴープリンやヨーグルトのムース、ゼリーなど、つるん、ぷるんとした口当たりのものが登場します。そんなさっぱり系だけでは物足りなくて、濃厚な味のものも少しだけ食べたい。そんなわがままなスイーツ党も、ここなら満足できるはず。

「皆で集まってのホームパーティの時、手みやげに喜んでもらえるケーキです。皆でわいわい、あれこれ選ぶのはとても楽しいと思いますよ」と川村さんはにっこり。その言葉どおり、女性数人で「私はこれが食べたい」「紅茶にはどれがあうかな?」と楽しそうに迷いながら、それぞれ好きなケーキを2個ずつ選んで買って帰る姿が見られます。その後、きっと素敵なティータイムを過ごされることでしょう。

左:「ネージュBOX」は、パッケージもキュートで手みやげにぴったり。
右:焼き菓子は専用の箱に入れてギフトにしても。

 テイクアウトだけの小さなお店ですが、近くのコーヒーショップへの持ち込みがOKなのだとか。そんなご近所のお店同士の連携もおもしろい。「できたてを食べてみたい」という方におすすめです。

 ケーキが大好きな方は、ミニチュアケーキを2個いつものケーキ皿に盛って、幸せなおやつタイムをどうぞ。

『Patisserie de Miniature(パティスリー ミナチューレ)』
所在地 兵庫県芦屋市茶屋之町3-9  
電話番号 0797-23-8889
URL http://www.miniature.jp/

宗田洋子(そおだ よおこ)
ライター。神戸生まれの神戸育ち。神戸を離れたことがない神戸っ子。ライター歴30年以上で、関西の雑誌の取材だけでなく全国誌でも関西取材を手がけ、老舗から新店まで回ったお店は数知れず。移り変わる街を見続けてきた。食いしん坊で飲んべえ。

Column

そおだよおこの関西おいしい、おやつ紀行

生まれも育ちも神戸の生粋の神戸っ子で、長年の関西での取材経験からおいしいお店を知り尽くしている、ライターのそおだよおこさんが、関西の「今、食べてほしい!」というおやつを紹介します。

2014.07.13(日)
文・撮影=そおだよおこ