Magnificent View #271
シェイクスピア・アンド・カンパニー(フランス)
(C) R. Ian Lloyd / Masterfile / amanaimages
シェイクスピア・アンド・カンパニーは、ノートルダム寺院などがあるシテ島からサンミッシェル橋を渡ってすぐのところにある書店。パリにおける英米文学の中心地だ。
この店が今とは異なる場所で開業したのは、1919年のこと。22年には、20世紀を代表する文学作品、ジェイムズ・ジョイスの『ユリシーズ』の版元にもなる。当時は、アーネスト・ヘミングウェイやスコット・フィッツジェラルドといった作家たちがここに出入りしていたという。が、41年には、ナチスによるパリ占領に伴い、閉店を余儀なくされる。
第二次大戦後、現在地において営業していた別の書店が、61年になってシェイクスピア・アンド・カンパニーの名を引き継ぐ。その後もこの店は、知性の薫りが漂うスポットとして世界中の文学好きに愛されている。ところ狭しと書物が並ぶ店内の様子はまさに圧巻。
2年に一度、ここでは文学フェスティバルが開催される。そのホストを務める文学者も、ポール・オースター、ユン・チアンといった大物ばかりなのだ。
Column
今日の絶景
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2014.06.28(土)
