カリスマが醸造したシャンパンとともに
料理が楽しめる北仏の至福ホテル

シャンパン界の巨匠がカーヴを自ら案内。試飲もさせてくれる

左：メゾン・ピックを経た、シェフのステファン氏。夫妻でレストラン運営を一任されている。料理はシャンパンとのマリアージュに限定していないがシャンパンリストはさすが見事。
右：メニューはおすすめコースひとつだけ。4品ディナー60ユーロ。

 厨房を全面的に任されているのはステファン・ロション氏。季節の素材を使い、シンプルで飽きのこない料理を供する。半熟卵とトリュフの前菜はまた食べたくなる優しい風味。複雑な味のシャンパンには、実はこんなシンプルな料理との相性がいい。

 もうひとつの魅力は、アンセルムさん本人や息子ギヨームさんがカーヴを案内して試飲させてくれること。伝説の人を目の当たりにすれば、シャンパン愛好家は興奮せずにいられまい。忘れ難いステイは保証つきだ。

左：シャンパンは生き物。アンセルムさんは匂いを嗅ぎ、音を聞く。
右：夕食をレストランで取る宿泊客はカーヴ見学と試飲が可能。宿泊予約時に要予約。

撮影＝小野祐次
文＝安田薫子