バターカステラ。長方形のこの形と大きさが食べやすくてナイスです。

 小川軒といえば、あの銘菓「レイズン・ウィッチ」を反射的に思い浮かべるかたも多いと思いますが、今回、ご紹介するのは「バターカステラ」(240円)です。これがとってもおいしいんです。生地がほんわりと柔らかくて、バターの風味が豊かで、かつ、くどすぎない。さすが老舗、小川軒のさじ加減です。

 生地の底に栗がしのばせてあります。シンプルなカステラだと思って食べ進めていて、思いがけなく栗に出会うと、なんかラッキー感があって、うれしくなる。そして、「あの、カステラの底にちょこっと栗の入ってるカステラだよね」と記憶に残る。記憶に残る、ということは手みやげには意外と大事なことです。

<次のページ> ほどよい大きさ、個包装も気のきいた手みやげの条件

2014.06.25(水)