「古美術」というと、床の間に飾るもの、厳重に保管するもの、と思っていませんか? 制作当時の用途とは違うけれど、食器や花器などとして、暮らしの中に取り入れて使う楽しさをご紹介します。

» 第1回 縄文土器に色鮮やかな花を生ける
» 第2回 清時代のソープディッシュを何に使う?
» 第3回 伊万里焼とデルフト焼のコラボ

日本の歴史を感じながら、おやすみなさい

【flower vase & wood frame】
一日の疲れを浄化するベッドサイドの小さな祭壇

 額に入れたり、表具したり、手に入れた古美術の装いは、自分らしさの発揮しどころでもある。仏像の胎内に納入されることが多い木版の「印仏」を入れた額は、「祥雲」店主・関美香さんの好み。「いかにも」な和風ではないモダンさと、須恵器のシャープなフォルムとが、うまく引き立て合っている。

印仏(鎌倉時代)と須恵器(古墳時代)は共に数万円~50万円ほど。(共に古美術 祥雲)
サイドテーブル 28,000円/HAY(ニコライ バーグマン スム)、ガラスのボウル 2,600円/EGIZIA、ベッドスプレッド 28,500円/HIMLA(以上リビング・モティーフ)

橋本麻里(はしもとまり)
日本美術を主な領域とするライター、エディター。明治学院大学・立教大学非常勤講師。著書に『変り兜 戦国のCOOL DESIGN』(新潮社)ほか。共著多数。美術史や美術展の点と点を線で結び、全体像を踏まえたわかりやすいトークで、青山ブックセンターでの講座「橋本麻里から学ぶ日本美術のABC──歴史と美術の地図をつくる。」も人気。
CREA WEBではカルチャーコラム<橋本麻里の「この美術展を見逃すな!」>を連載中。

2014.06.13(金)
文=橋本麻里
撮影=三部正博
スタイリング=石黒綾
フラワーアレンジメント=関美香

CREA 2014年7月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

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