飽きさせない料理のバリエーションと高いクオリティ

左:ロビーラウンジで15時から18時まで提供されるハイティーは、人気メニュー。去年の夏に来た英国人のシェフが残していったスコーンのレシピが素晴らしく、ホテルの自慢の一品。
右:「パンタイ」の店内。モダンな雰囲気にリニューアルしたばかり。壁にはブルネイの伝統的織物がセンス良くデザインされている。

 レストランは、シーフードビュッフェの「パンタイ」と、和食・鉄板焼きの「ゼン」、広東料理の「リーゴン」、朝食と昼食のビュッフェが食べられる「アトリウムカフェ」、ゴルフコースの目の前にある「バンカービストロ」、パン、ケーキ、ドリンクのテイクアウトもできる「ゼスト」と、豊富だ。「パンタイ」はビーチフロントにあるので、気持ちがいい。シーフードだけでなく、肉料理から中華系、麺料理や寿司まであるので、家族連れに人気だ。ロビーラウンジのイングリッシュハイティーで出されるレーズン入りのスコーンとスパークリンググレープジュースは、忘れられない美味しさ。「ゼスト」で飲めるフローズンラテは、スパやゴルフで汗を流した後の最高の一杯だ。「ゼスト」のお菓子はケーキの他にマカロンやチョコレートなど、見た目にも美しいものばかり。夕方には売り切れてしまうほどの人気だ。

「パンタイ」のテラス。サンセットの時間がおすすめ。シーフードはどれも新鮮で思わず食べ過ぎるほど美味しい。

世界的に有名なゴルフコースも気軽にプレー

シグネチャーホールの15番は、海沿いのパー5。広いフェアウェイで気持ちよくプレーできる。

 2012年、石川遼も参加したロイヤルトロフィが開催されたことでも有名な、エンパイア ホテル&CC。ジャック・ニクラウスが180ヘクタールの敷地に18ホール、パー71のバラエティに富んだコースをデザインした。高低差もあり、ジャングルに囲まれたホール、谷越え、池越え、海沿い、左右のドッグレッグ、打ち上げ、打ち下ろしと飽きさせない。池には色とりどりの花が咲き、全体的に手入れが行き届いた、美しいコースだ。しかしフェアウェイは狭く、ラフに入ったらボールを見つけるのは大変だ。シグネチャーホールの15番はため息が出るほど美しい。左手に海を望み、コースの左部分は砂地が続いている。グリーンの手前には大きなバンカー。それらがティグラウンドから一望でき、胸が躍る。最も難しいのは18番のパー4。打ち下ろしのセカンドをどう攻めるかがキーになってくる。照明も完備され、夕方からのナイトゴルフも楽しめる。

左:熱帯雨林に囲まれた、異国情緒あふれるコース。
右:「バンカービストロ」は6時30分から22時まで開いており、ゴルフをプレーしなくても使える。

The Empire Hotel & Country Club (エンパイア ホテル&カントリークラブ)
所在地 Muara-Tutong Highway, Kampong Jerudong
電話番号 +673-241-8888
URL http://www.theempirehotel.com/
客室数 522室
料金 309.88ブルネイ・ドル~

 

写真=杉山拓也
文=CREA Traveller編集部
コーディネート=清水典子(フレーミートラベルサービス)