楽士の演奏聞きながらディナー「ツヴェルフ・アポステルケラー」

バロックの有名な建築家ヒルデブラントによるファサード。
大きさが自慢のヴィーナーシュニッツェル。

 こちらの建物も1339年の古文書に登場するほど、古い歴史があります。18世紀初期に造られたというファサードは、ベルヴェデーレ宮殿を設計したバロックの建築家ヒルデブラントによるもので、重要文化財。お店の名前は「十二使徒の地下蔵」という意味で、その理由は、古いワインの地下蔵を改装して酒場としているから。狭い階段をおりると各階に大小の部屋があり、地下蔵は18メートル下まで続くというからびっくり。壁と天井は厚いレンガ造りなので真夏でもひんやり涼しい。かつては著名な文化人、芸術家、音楽家などが集い、気取らぬ雰囲気のなかでワインを楽しんだそう。もちろんウィーンの郷土料理を味わうことができ、ヴァイオリンとアコーディオンの楽士の演奏は毎日19時から。陽気なメロディーを聞きながら、ウィーンの夜を楽しんで!

左:楽士さんは民族音楽風なホイリゲ音楽がお得意。
右:パプリカを効かせたフィアカーグーラッシュ。

Zwölf-Apostelkeller
所在地 Sonnenfelsgasse 3, A-1010 Wien
電話番号 +43-1-512-67-77
URL http://www.zwoelf-apostelkeller.at/
営業時間 11:00~24:00
定休日 無休

※ウィーンのお店は、通常は無休のところも12月24日は休業することがあります。

2014.06.09(月)
文・撮影=Seiko Suzuki(編集プロダクション studio woofoo)
構成=矢野詔次郎