週末の旅は本屋さん

週末の旅は本屋さん

高い美意識で“ジャケ買い派”も惚れる 
老舗の本屋の心意気 須原屋 武蔵浦和店

「週末の旅は本屋さん」連載が始まって初、埼玉県まで足を伸ばしてみることにした。自転車乗りにとって埼玉県と言えば荒川、荒川サイクリングロードと呼ばれている道路を走る。以前、ブックポート203中野島店の記事でご紹介した多摩川沿いのサイクリングロードよりも道幅が広く、走りやすい。荒川左岸をさかのぼると、戸田市からさいたま市にかけて水害対策の調整池として造られた人造湖、彩湖がある。取材時は初夏で好天、サイクルウェアとヘルメットに身を固めたレーサーの方々が汗を流していた。

右側に見えるのが彩湖。周回コースは格好の練習場。

 今回訪れたのは、埼玉県内に数店舗を展開する地元のチェーン、須原屋の武蔵浦和店、埼京線の駅直結のタワーマンションの2階にある、ワンフロアの大きな店舗だ。武蔵浦和店は比較的新しい店舗だが、須原屋は130年以上の歴史を誇る堂々たる老舗である(須原屋の沿革:外部サイト)。店内のたたずまいには、どことなく風格が感じられる。

左:武蔵浦和駅直結という好立地。奥に見えるタワーの2階にお店がある。
右:地域密着型、須原屋武蔵浦和店の入口。

 お話をうかがった文芸担当の栗原明子さんによると、通勤路線沿線という立地から、都内へ通勤するお客様が多く、ビジネス書や話題書、話題や流行の本が敏感に売れるお店という。特に通勤列車内の交通広告で取り上げられた本は、反応がいい。一方、都内への通勤客が多いとはいえ、旧浦和市は地元愛の強い土地柄、埼玉県民のソウルフード、山田うどん(栗原さんも学校給食で山田うどんのソフト麺を食べた)への思いを語ったご当地本もしっかり積んでいた。

山田うどん愛にあふれたご当地本。

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2014.05.31(土)

文・撮影=小寺律

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