じめじめ、じとじと、蒸し蒸し……。人間にとって不快度マックスの梅雨ですが、この時期を「待ってました!」とばかりに喜んでいるのが、“湿度80%以上+気温20~30℃”の環境下で生育しやすいといわれるカビや細菌。そこで普段の生活の中で、特に梅雨どきに不快感を覚える「キッチン」「浴室」「洗濯(洗濯機・洗濯物)」をピックアップし、そこに一体どんなカビや細菌が潜んでいるのか、またどんな風に除菌をすれば快適な暮らしができるのかを、洗剤や除菌剤などでおなじみの花王広報の大橋さんに教えていただきました。効果的な除菌で、快適&健やかに暮らしましょう。

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 雨が降り続くと、洗濯物がなかなか乾かなくて困りますよね。部屋干しすると部屋がじめっとして不快なもの。さらに乾いた後も、ふとした瞬間に漂ってくる古雑巾のようなあの独特のニオイ……。「あれ、きちんと洗濯したはずなのに?」と思っている人は、洗濯の仕方のほか洗濯機にも問題があるのかも。ニオイをもたらす菌の正体と対策を知って、不快な生乾き臭にサヨナラ!

 まずは、あの不快なニオイの原因を探っていきましょう。

生乾きのニオイ=微生物の排泄物だった!

 部屋干しした洗濯物が発する、雑巾のようなイヤ~なニオイ。なんとあのニオイの正体は、洗濯物に残った汚れを菌が分解する際に出す代謝物、つまりは菌の排泄物なのだそう!「一般に生乾き臭と呼ばれる、雑巾のようなニオイを発する主な原因菌は、『モラクセラ菌』という微生物。ですから、部屋干しのニオイ対策で重要なのは、その“ニオイ菌”のエサとなる汚れをしっかり落とし、菌を増殖させないこと。これに尽きます」(大橋さん)。そう考えるとニオイは単に不快なだけでなく、衛生面も心配ですよね。

「具体的には、消臭・除菌・抗菌効果がある洗剤や柔軟仕上げ剤を使ったり、衣料用漂白剤を洗剤と一緒に使うのもおすすめです。また洗濯槽を洗濯カゴ代わりにして洗濯物を長時間放置すると、菌を増殖させてしまうので要注意。さらに洗濯する際は詰め込みすぎず、洗濯機容量の8割を目安にしてください」(大橋さん)。洗濯物はなるべくため込まず、マメに洗うのがベストのようです。

 さらに干し方にもひと工夫。「菌が増えてしまわないように、脱水後はすぐに干しましょう。また洗濯物同士が重なりあわないように、洗濯物を干す間隔はこぶし1個分が目安。室内で湿度が高いと当然乾きにくいので、エアコンのドライ機能や除湿器で湿度を下げたり、扇風機を使って空気の流れを作るのも効果的です。このとき、風が直接当たるようにすると早く乾きます」(大橋さん)。脱水が終わってついそのまま洗濯物を放置してしまったり、洗濯機の容量いっぱいまで洗濯物を詰め込んだりしていませんか? せめて梅雨どきだけでも気をつけたいものですね。

全自動洗濯機の裏はカビだらけ?

 洗濯機の洗剤、洗濯槽クリーナー。みなさんはどのくらいの頻度で利用していますか? 「洗濯槽がカビ臭いと感じたり、洗ったばかりの洗濯物に黒いカスが付いていたら、洗濯槽の裏にカビが発生している可能性大。特に全自動洗濯機の裏は湿気が多く、カビ汚れがたまりやすい傾向にあります」(大橋さん)。下の「洗濯槽クリーナー使用頻度」のグラフを見ると、半年、年に1回、それ以下という人は4割を超えていました。2~3カ月に1回を目安に、洗濯槽専用の洗剤を使うといいのだそう。

【洗濯槽クリーナー使用頻度】

資料提供=花王株式会社

「日頃できる対策としては、洗濯物と同じく洗い上がったらすぐに洗濯槽から取り出し、できるだけ湿気をためないこと。また、洗濯機を使わない時はフタを開けておきましょう」(大橋さん)。最近では洗濯物のニオイ対策ができると同時に洗濯槽の裏側のカビまで防げる衣料用洗剤も発売されているので、そうした“ハイテク洗剤”を上手に利用するのも時短家事の秘策といえそうです。

取材協力:花王株式会社 花王 ウルトラ除菌研究所(外部リンク)

2014.06.10(火)
文=オカザキエミコ(六識)
写真=Vasilyev Alexandr / shutterstock.com