まもなく鬱陶しい梅雨の季節。ついつい頭に浮かぶのは、北海道の抜けるような青空、どこまでも広がる大地……。爽やかな新緑の季節にふさわしいスポットを、札幌で刊行されている人気のライフスタイル誌「poroco」に紹介していただきます。

感度の高い大人に人気の革カバン

動物のモチーフが特徴的なバッグ。おしゃれでいて、中にはさりげなくユーモアをきかせたデザインも。リクエストにはできるかぎり答えてくれるので、気軽にオーダーしてみて。

 札幌の女子に圧倒的人気を誇る円山のまちは、作家物の雑貨店も点在しています。2013年末にオープンしたばかりの「ozio maruyama」は、感度の高い大人からすでに絶大な支持を得ている一軒。このお店は、函館に本店のあるカバン作家・永嶺康紀さんの「ozio」の札幌店。これまでは、函館で買い求めたり、イベントなどで永嶺さんのバッグや革製品を見つけてファンになったというお客さんも、札幌で「ozio」の商品を買えるようになりました。このお店では、永嶺さんのブランドを守るスタッフが常駐し、カバンなどの制作や販売を行なっています。

小さな革小物も揃う。キリンやフラミンゴ、ほかにペンギンなどは、特に人気の高いモチーフ。

さっぽろ円山動物園の動物たちも登場予定

 函館出身の永嶺さんは、東京で暮らしていた経験から、動物園でスケッチした動物をモチーフとしたデザインを多く手がけています。この札幌店ができたことで、近くにある「さっぽろ円山動物園」の動物も今後は加わっていくそう。イタリアなどから輸入した上質な革に、独自の染色技法でプリントした動物のモチーフ。これから北海道らしい動物が登場するのも楽しみです。

 バッグは職人の方とレイアウトやデザインを相談しながら作っていくセミオーダー方式。同じものは作れないので、まさに一点物のバッグになります。

動物モチーフの革小物のほか、プリントが入らないシンプルなもの、サイズや種類もさまざま。

 札幌のまちではグルメばかり気になりがちですが、せっかくなら、オリジナルのバッグをつくってみるのはいかがでしょうか。「私だけのバッグ」は、旅の思い出と、自分の個性を表現するアイテムとして、大事な一品になりそうです。

ozio maruyama (オジオ・マルヤマ)
所在地 札幌市中央区大通西24丁目1-3
電話番号 011-611-7886
営業時間 11:00~19:00
定休日 月・火曜日(予約により営業)
URL http://www.oziodesign.com/

月刊「poroco」 (ポロコ)
1997年に創刊した、札幌の生活情報誌。20~30代女性をターゲットに、札幌のグルメ・ショッピング・ビューティ・イベントなど生活を豊かに楽しくする情報を発信。毎月20日発売、450円(税別)。北海道の書店・コンビニ・キヨスクや「北海道どさんこプラザ」各店でも発売中。
URLhttp://www.poroco.co.jp/

2014.06.06(金)
撮影=中嶋 史治(BLUE COLOR DESIGN)