シックで芸術的なセンスのデコレーション。オトナの手みやげにぴったり。

 今回、ご紹介する代々木上原のパティスリー「ASTERISQUE(アステリスク)」は、2012年のオープン以来、いつ行っても行列のできている人気店です。このお店のシェフはワールドペストリーチームチャンピオンシップ、ワールドチョコレートマスターズなど、世界のコンクールで数々の受賞歴をもつ和泉光一さん。

 円柱型のモンブランやタルトタタンなどが名物ケーキだと思いますが、私がぜひおすすめしたいのが「ケイク オランジェ ノワゼット」(1,800円 箱代200円)

しっかり焼き上がっているのにしっとり&フレッシュ。発明的な仕上がりです。

 一見すると、パウンドケーキですが、ナイフを入れると、「あ、普通のパウンドケーキと違う」とわかるはず。食べれば、確信。生地がびっくりするほどしっとりしているのです。ドライフルーツのオレンジのフレッシュな香りと味も印象に残ります。

 パウンドケーキといえば、生地がボソボソするくらいしっかり焼き上がっているもの、という従来のイメージを軽やかに超えている「ケイク」なのです。

 細長い形も特長です。形を細くして、火の通りを早くすることで水分の蒸発がおさえられ、生地のしっとり感が保たれるのだそう。

 シェフのオリジナルな工夫とセンスのつまったこの細長いケイク、定番のほか、季節ごとに登場するものも楽しみです。

<次のページ> センスと目配りが行き届いたパティスリー

2014.05.21(水)
文=肱岡香子