敬遠しがちな霜降りの肉も、こってりとした揚げ物も、お酒だって、我慢しなくていい。糖質にさえ気をつければおなかいっぱい食べても、やせていくというのがこちら。その魅惑のメカニズムをひも解いていこう。

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糖質さえ控えれば、運動をしなくても自然にやせる

【向いているのはこんな人】
・理論的タイプや理系女子
・ごはんよりもお酒が好き
・あっさりとした味付けが好き

リング455,000円/ティファニー(ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク)

 糖質というと甘いものを思い浮かべがちだけれど、実は甘くない糖質も存在する。糖質とは炭水化物から食物繊維を抜いたもの。つまりごはんやパンなど主食にも糖質が含まれているということ。

 糖質を摂取すると、血液中のブドウ糖(血糖)が急激に増加。すると膵臓からインスリンが大量に分泌されて、血糖を筋肉に取り入れて、エネルギーとして使えるように働きかける。ではエネルギーとして処理できないほど血糖が多かったらどうなるか。これらはすべてインスリンの働きで中性脂肪となって蓄えられてしまう。そのためインスリンは別名「肥満ホルモン」とも呼ばれている。

 そこで大量のインスリンを出さないために、糖質を制限するのがこのダイエット法。脂質はインスリンを分泌させず、たんぱく質はごく少量を分泌させるだけ。糖質さえ控えれば身体は体内の脂肪をエネルギーに変えようとするので、運動しなくても自然とやせていくというわけ。

 避けるべき食材は、米やパン、麵などの穀物類、イモ類、根菜類、大豆以外の豆類、果物、甘いもの。つまり主食を抜き、糖質の少ないおかずを食べるということ。ただしソースやケチャップ、ポン酢などの調味料は、意外に砂糖が多いので注意。

 標準的な摂取カロリーの範囲内ならば、カロリーに過敏になる必要はない。女性なら1日約1600キロカロリーまで、おなかいっぱい食べることができるし、同じカロリーを摂取していても、やせることができるのが糖質制限の魅力なのだ。

 ただし野菜にはショ糖が含まれているし、糖質ゼロというのは難しい。ビタミンなどの補充のためにも、野菜は必要不可欠である。

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2014.04.20(日)
構成・文=林田順子
撮影=笹口悦民(SIGNO)
スタイリング=郡山雅代
ネイル=NORI

CREA 2014年5月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

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