フェズでは高級リヤドに泊まることをおすすめする。モロッコ、中でもフェズでしか味わえない異国情緒を存分に楽しむことができるからだ。

» 第1回 オールド&ニューな魅力を放つ「リヤド・フェズ」
» 第2回 フェズ最古「ラ・メゾン・ブルー」&充実の別館「リヤド・メゾン・ブルー」

Riad Laaroussa (リヤド・ラルーサ)

朝食は屋上のテラスで。フェズの城壁や門を眺めながらゆっくりと。

ニューヨーカーのオーナー夫人を虜にしたフェズの魅力

 オーナーをよく見かけた。朝食時は屋上のテラスで、昼前はパティオで、ゲストとまるで友人のように話している。カサブランカ生まれのフランス人オーナーと、ニューヨーカーの夫人はモロッコで出会い結婚、古い建物を甦らせることに興味があったオーナーがこの建物を買ったのは2005年。最初は自分たちで住むつもりだったが、せっかくの大きい建物だからたくさんの人に来てもらいたいと思い、06年末、リヤドとして営業を始めた。夫人は言う。

「私たちはスタッフを一番大切に思っていてそれがプライド。ゲストはフェズのことをいろいろ知りたいはず。スタッフができるだけオープンに接することで、彼らからフェズを感じてほしい。ゲストがキッチンを自由に使えるようにしているのも、スタッフと触れ合ってほしいから。みんな、人との関わりが希薄になっているでしょう。ここではiPhoneばかり見ていないで、人とコネクトすることの良さを感じてほしいの」

左:ダイニングの横にあるこの小さなキッチンは宿泊客が自由に使える。
右:ダイニングスペースは現代的なカフェのよう。フランス人オーナーのセンスが随所に生かされている。

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写真=橋本 篤
コーディネート=上村 聡(サラムモロッコ)