おしゃれをして、さあ出かけようと鏡をのぞいたらどうもしっくりしない……ということありませんか? 石村さんも、以前は出かける間際にとっかえ引っかえすることが多々あったそうです。これではせっかくのおしゃれ心もしぼんでしまいます。それではいけない、と石村さんが取り入れたことは!?

着替えは光のきれいな場所で

自然光たっぷりの玄関先にしつらえた私の「着替え場」。全身が映せる鏡を置き、バッグやショールも近くに収納しておくと、手際よく楽しくコーディネートできる。

 私に大人のおしゃれ熱が訪れて、あらためて考え直したものが着替えの場所です。

 それまで服は2階の寝室のクローゼットにひとまとめ。着替えるときは、そのクローゼットから服を選んで着て、階段をおりて玄関で靴とバッグをあわせるという動き。出かける前に姿見に映すと、あらら? 寝室の薄暗いなかで服を着たときと違って感じる。なんだかしっくりしない……。こうなるとクローゼットへ走って戻って服を取っ替え引っ替え、そのあげく遅刻しそうになって「もう、今日はこれでいいや」と諦めモードになっちゃうこともたびたび。

 これじゃあ時間にロスがありすぎるし、暗がりで着替えしているとなぜかしらこっそり感があって、おしゃれ心がしぼむ気がしたのです。

 私の「こうだったらいいな」は、服にバッグ、アクセサリー小物や靴に至るまで、その日着るものがひとところに揃っている収納環境。もうひとつ、きれいな光のなかで気分よーく身支度できる「着替え場」であってほしい。

 わが家で思いあたった場所は、玄関です。3畳ほどあり、陽あたりは抜群。つづきの間が家事&事務仕事をこなす私のワークスペースで6畳ほどあり、ここにあった使わないモノを一念発起して整理することで、スペースを確保できました。もとからあったゲスト用の玄関クロークに吊したい服を入れて、他は脱ぎ着のシミュレーションをしたうえで動線を邪魔しない小ぶりのチェストを2つ買い足しました。

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2014.03.17(月)
文・構成=おおいしれいこ
撮影=石村由起子