夕食を締めくくるのは花のちらし寿司!

左:「銀鱗荘 ことぶき」の花料理。この日はお座敷に頼朝桜が飾られていた。
右:花のちらし寿司には、金盞花、金魚草、ストックの花びらが。

 今回の最大の目的は花のお料理を食べること。南房総では無農薬の食用花(エディブルフラワー)の栽培が盛んで、1~3月の花摘みのシーズンは花料理のシーズンでもあるのだ。栽培されているのは、金盞花(カレンデュラ)、金魚草、矢車草、菜の花、ナスタチューム、ストックなど。実は、花はビタミンやミネラルが豊富で栄養価が高いのだ。収穫シーズンには花料理を売りにする旅館や民宿もある。

「千倉館」の天ぷら。金盞花を花の形のまま揚げてある。

 今回の宿泊先はそんな旅館のひとつ、「銀鱗荘 ことぶき」。待ち遠しかった夕食の時間。先付けは生湯葉菜の花のすり流し、刺身の飾りには金魚草やストック、天ぷらは金盞花のかき揚げ、鍋の中にも金盞花。生の金魚草に少し渋味があるくらいで他の花にはクセがなく、どれも野菜と同様にさっぱりと食べることができる。「銀鱗荘 ことぶき」は、もともと鮨店だったというだけあって夕食のシメは鮨。今回はもちろん、花のちらし寿司! 何とも華やかな夕食だった。

この季節、刺身盛りに花の飾りは欠かせない。
「千倉館」の朝食のナスの素揚げにはスミレの花が添えてあった。

 以前宿泊した「千倉館」では、金盞花をまるごと天ぷらにしてあったり、朝食のナスの素揚げにスミレの花が飾ってあったり、刺身盛りの飾りかたもそれぞれ。花は眺めて楽しむのもいいけれど、その名の通り、お料理に華を添えてくれている。美しい花を食べることによって、心がハッピーになり、キレイになれてしまう気が。来年は「海辺の料理宿 政右ヱ門」もいいなぁ、などと、もう再訪を考えている自分に気づいた。

 最後にひとつ。同じ花でも観賞用の花は絶対に食べないようにご注意あれ。農薬が使われているので、決して口に入れてはいけません。

左から菜の花、金魚草、ストック。菜の花は、通常はつぼみを食べるが、開花した花を飾ると華やかだ。

銀鱗荘 ことぶき
所在地 千葉県南房総市千倉町平舘684
電話番号 0470-44-1500
URL http://g-kotobuki.net/

千倉館
所在地 千葉県南房総市千倉町南朝夷1045
電話番号 0470-44-3211
URL http://www.chikurakan.net/

海辺の料理宿 政右ヱ門
所在地 千葉県南房総市千倉町忽戸497
電話番号 0470-44-4071
URL  http://masaemon.net/

たかせ藍沙 (たかせ あいしゃ)
トラベル&スパジャーナリスト。渡航130回超・50カ国超、海外スパ取材200軒超、ダイビング歴800本超。日々楽しい旅の提案を発信中。著書は『美食と雑貨と美肌の王国 魅惑のモロッコ』(ダイヤモンド社)、楽園写真家三好和義氏と共著の『死ぬまでに絶対行きたい世界の楽園リゾート』(PHP研究所)など。最新刊は薔薇でキレイになるためのMOOK『LOVE! ROSE』(宝島社)。
Twitter https://twitter@aisha_t
ブログ http://ameblo.jp/aisha

Column

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2014.03.11(火)
文・撮影=たかせ藍沙