外国人居住区だった頃の面影を残すチュクルジュマ

左:The House Hotel Galatasaray外観。昔、ここ一帯は外国人居住区だったため、アールヌーボー建築が多く残る。
右:The House Hotel Galatasarayの最上階カフェレストラン。まるで屋根裏部屋のくつろぎ空間。(C) The House Hotel

 ヨーロッパ側新市街の古き良きイスタンブールを住人感覚で味わいたい人には、ベイオールのアンティーク街、チュクルジュマにある「The House Hotel Galatasaray(ガラタサライ)」がおススメ。アンティーク街の雰囲気にしっくり馴染んだ建物の外観は、かつて外国人居住区だった頃の面影を残したままだ。内部は天井が高めで、スイートのみの2ルームから構成されているせいか、開放感がある。ちょっぴりドアのたてつけが悪かったり、エレベーターがなかったりはするが、生粋のイスタンブールっ子であるかのように感じさせてくれる立地と雰囲気が人気だ。

 3つのホテルは共通して小さめのレセプションとゆとりのあるラウンジを持ち、レストランメニューはThe House Caféと共通になっている。部屋は空間を上手に利用したつくりになっており、モダンだけど質素、無駄がないけれどどこか落ち着くしっとり感がうれしい。

 3月中旬には市内4つ目となる「Vault Karakoy, The House Hotel」がカラキョイ地区にオープン。既存の3ホテルよりもさらにワンランク上のラグジュアリーホテルとのこと。いち早く訪れてみたい。

The House Hotel
URL http://www.thehousehotel.com/
電話番号 +90-212-244-3400(メインオフィス)
宿泊料金(2014年2月現在) ニシャンタシュ=260ユーロ~、ボスポラス=290ユーロ~、ガラタサライ=190ユーロ~

安尾 亜紀 (やすお あき)
イスタンブール在住。イスタンブール大学大学院女性学研究所卒。女性誌や料理誌、報道関係まで幅広い分野でライター・コーディネーターを担当。トルコの「おいしい・楽しい・新しい」を中心に、All Aboutトルコ・イスタンブールでも情報発信中。

 

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文・撮影=安尾亜紀