女性ホルモンの影響や筋力の少なさから男性より女性に多い便秘。お腹がはってツライだけでなく、肌荒れやイライラの原因にもなる便秘は女性の大敵! 健康のためにも美容のためにも、スッキリ快適なお通じを目指しましょう。

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◆水溶性&不溶性食物繊維をバランスよく摂る

お腹の状態に合わせて摂りたい2つの食物繊維

腸内で水分や老廃物を吸着する不溶性食物繊維は、便のかさを増して腸を刺激、腸のぜんどう運動を活発にする。根菜などの野菜や豆類、玄米などに特に多く含まれている。一方、果物や海藻、こんにゃくに豊富に含まれる水溶性食物繊維は、便の水分を増やしてやわらかくしたり、善玉菌のエサとなって腸内環境を整えたりする働きがある

 スムーズな排便に欠かせない食物繊維。ところが、便秘がちなときに不溶性食物繊維の多い根菜類ばかり食べていると、逆に腸に負担をかけてしまう。

「食物繊維は『不溶性食物繊維』と『水溶性食物繊維』の2種類。それらをバランスよく摂ることが大切です。便秘で悩んでいる人は最初の1カ月は水溶性食物繊維を意識的に摂り、腸がきれいになってきてから、便の形を作り便のもとになる不溶性食物繊維の量を増やすようにしましょう」(小林メディカルクリニック東京 院長・小林先生)

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2014.02.01(土)
text:Miho Katsuki
photographs:Hirofumi Kamaya
illustration:Yoshiko Saito
supervision:Akiko Kobayashi