野生の王国を満喫しながら洗練されたステイを

 動物の生態を熟知するレンジャーとともに、四輪駆動車で野生動物を探す「ゲームドライブ」は、南アフリカ旅行の目玉。ゲームドライブのメッカとして知られているのが、ヨハネスブルグから国内線で約1時間のクルーガー国立公園だ。公園の西側には私営動物保護区があり、その中に多くの高級ロッジが点在している。ゲストは、壮大なサファリ体験だけでなく、施設や食事、サービスが整った環境で、大人のリゾートライフを楽しめるのだ。

大地の中で最高級のサービスと料理に酔う贅沢! (写真提供/Sabi Sabi)

 旅行雑誌で毎年のように数々の賞を獲得しているのが、「シンギタ」。クルーガー国立公園とサビサンド私営動物保護区に、趣の異なる5つのロッジを展開している。たとえば、クルーガー国立公園内にある「シンギタ・スウェニ・ロッジ」はすべてスイートタイプで、眺望が楽しめる広いプライベートデッキやガラス張りのバスルームを完備。野鳥の声を聞きながら楽しむ夢のようなバスタイムも、ここでは当たり前のこと。オールインクルーシブなので食事の心配もなく、上質のワインも好きなときに楽しめる。野生と対極にあるラグジュアリーなロッジは、滞在するだけでも貴重な体験となることだろう。

大自然に溶け込むような雰囲気のゲストルーム(写真提供/Singita)

「サビサビ・プライベート・リザーブ」は、南アフリカを代表するラグジュアリーなロッジを擁することで知られている。ヨハネスブルグからは、専用機(もちろん、飛行場も専用)で約1時間。ここには、現代をイメージしたエキゾチックなブッシュ・ロッジ、未来を想像させるアース・ロッジ、1900年代初期を想わせるセラティ・キャンプ、隠れ家的な雰囲気のあるこじんまりとしたリトルブッシュ・ロッジと、雰囲気が異なる4つの宿泊施設を展開。水場に集まる動物たちを望むテラス、オープンエリアで楽しむディナー、天蓋付きのベッドで目覚める爽やかな朝、充実のワインセラー……と、大自然にひたりながらも、環境はこのうえなく贅沢で快適だ。

エキゾチックなブッシュ・ロッジ(写真提供/Sabi Sabi)

 このロッジの魅力は設備の豪華さだけではない。ロッジにいながらにして野生動物に出会うことこそ、ここに泊まる醍醐味。朝起きたら部屋の目の前に動物が……ということも、ここでは夢ではないのだ。

リトルブッシュ・ロッジのラウンジ(写真提供/Sabi Sabi)

Singita
所在地 Singita, Sabi Sand Reserve
             Singita, Kruger National Park
電話番号 +27-21-683-3424
URL http://singita.com/

Sabi Sabi 
所在地 Sabi Sabi Private Reserve, Sabi Sand Reserve      
電話番号 +27-11-447-7172
URL http://www.sabisabi.com/

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2013.12.29(日)