香港の人も受験にカツ丼?

 続いてはこちら。九龍の郊外、“新界(New Territories)”の中でも特に注目のスポット沙田(シャーティン)。メインランドから電車で30分というエリアで休日ともなるとどっと買い物客が押し寄せてくるものすごい人口密度の高いエリアです。沙田駅から直結する香港でも最大級のモール“新城市廣場(New town Plaza)”ではちょうど年末のセールが開催されていたため押すな押すなの大混雑でした。

新城市廣場(New town Plaza)

 こんなにも人がごった返す大人気ショッピングモールでも、ありました。

 京都にもお店がある“抹茶館MACCHA HOUSE”というというジャパニーズスイーツの専門店です。

 60席あるお店はほぼ満席。聞いたところ、なんと1日平均10回転もするとのこと。それもそのはず、日本でオーダーしたら結構お値段の張るお抹茶が、なんと19香港ドル(約250円)で楽しめてしまうというのです! やはりこのメニュー、一番人気とのこと。

 私もお抹茶を頂いたのですが、日本で飲むより美味しいと思えるほどのクオリティの高さ。ほかにもたくさんの種類の抹茶ドリンクやどらやきのパフェ風スイーツなど豊富なメニューがあります。たくさんのジャパニーズスイーツが、こんなにリーズナブルかつ美味しくいただけるなんて、香港の人たちがうらやましくなってしまいます。

抹茶館MACCHA HOUSE。すっかり香港の人の生活に溶け込んでいます
伝統的なお抹茶だけでなく、抹茶ドリンクや抹茶ティラミス、抹茶ムースなど幅広いメニューが揃っている

 スイーツだけではなくもちろんほかにもいろんな日本の食が街のいたるところに登場します。

 またもMTRの構内で面白いものを発見!

丼丼屋食堂というカツ丼のチェーン店の巨大ポスター

 丼丼屋食堂というカツ丼のチェーン店の巨大ポスターです。香港の人は日本の“カツ”と“勝つ”という言葉の掛け合わせまでわかるのか?? とびっくりしたのですが、確認したところ、知っている人は少なく、これはあえて知らない日本の文化とかけてインパクトを狙った広告とのこと。

 ポスターには、日本人は試験や試合の前に「勝利」を祈ってカツ丼を食べる、とあります。香港の受験シーズンはまだ先ですが、カツ丼を食べて合格を勝ち取ろう! と願をかける香港の学生さんが増えてきたら面白いですね。

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2013.12.24(火)