野菜はほっくりと甘くなっています

 まずは、秋野菜の蒸しものから。今が旬のキノコや、カボチャ、レンコンなどを、専用の陶製すのこを使ってかまどさんで蒸します。素材を入れてからほんの1~2分で、野菜はほっくりと甘くなっています。ただ蒸しただけのお野菜があまりにおいしいので、会場からは「これは何か特別な野菜ですか?」という質問も出たほど。もちろん「スーパーで買った普通の野菜です。かまどさんの力です!」とのお答え。

山盛りのキノコをすのこの上に置き、蓋を閉めて蒸します

 土鍋を使った蒸し料理で衝撃を受けた後は、煮物や汁物が登場。伊賀の土鍋は、多孔質(ポーラス)なので、沸騰しても大きな泡が出ず、小さな泡でコトコトと素材を煮ていくため、灰汁があまり出ないそう。また、ゆっくりと温まりゆっくりと冷えていくという性質から、素材に味が入る40度~60度の温度帯が長く保たれて、短時間でも味の染みたおいしい煮物ができます。さらに、「かまどさん」は底が分厚いので、素材を炒めてから煮るレシピも土鍋ひとつで対応可能、との話に、会場からは「土鍋で炒め物もできるなんて知らなかった!」の声も。

牛すじと大根のスープ ほとんど灰汁が出ないままに完成
中までほっくり味が染みているのに、煮くずれなし。これが土鍋力!

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2013.10.12(土)