窓の外の坪庭を眺めながらの、ぜいたくでおいしいひととき

 鉢に入っているのは和え物、蒸し物、炊き合わせ。「季節によって素材は少しずつ変わりますが、料理の組み合わせはバランスが完成されていて変えがたいため、定番になっているんですよ」と、15代目のご主人・髙橋義弘さん。

 その後、お椀、鮎の塩焼きと続きやがてお粥が運ばれてきます。吉野葛のあんを少しずつかけながらいただく、炊きたてのお粥は、朝起き抜けの体に染み入るよう。

和え物や炊き合わせなどの三ツ重ね鉢、ゆで卵(瓢亭玉子)や季節の取肴の八寸。鮎の塩焼き、吸い物椀のお膳が出され、いただいている間にお粥が炊かれる
おかゆは餡をかけながら。お漬物は3種

 窓の外の坪庭を眺めながらの、なんともぜいたくでおいしいひとときです。ここ本館で朝がゆがいただけるのは、7月、8月の2カ月間。

 鮎の塩焼きがいただけるのも夏の間の本館だけのお楽しみです。一年を通して朝がゆがいただける別館では、冬はうずら粥になるのだとか。「うずらのスープと芹で炊き込んだ野趣が感じられるお粥です」と高橋さん。

 京都を訪れる楽しみがまたひとつ増えました。

瓢亭 【本店】
住所 京都市左京区南禅寺草川町35
電話 075-771-4116
営業時間 
 朝がゆ (7月1日~8月31日) 8:00~10:00
 うずらがゆ (12月1日~3月15日) 11:00~14:00
 懐石料理 11:00~19:30
料金
 朝がゆ 6000円
 うずらがゆ 12100円
 懐石料理 (昼) 23000円~(夜) 27000円~
定休日 第2、4火曜日(月により変動)

【別館】
営業時間 
 朝がゆ (3月16日~11月30日) 8:00~11:00
 うずらがゆ (12月1日~3月15日) 8:00~11:00
 松花堂弁当 12:00~16:00
料金
 朝がゆ 4500円
 うずらがゆ 4500円
 松花堂弁当 5000円
定休日 木曜日

伊藤まさこ(いとう まさこ)
1970年、神奈川県横浜市生まれ。文化服装学院でデザインと洋裁を学んだ後、料理や雑貨など暮らしまわりのスタイリストに。数々の料理本、雑誌で活躍するほか、自身も料理や旅の本を執筆するなど活動の幅を広げている。ロングセラーの『京都てくてくはんなり散歩』『東京てくてくすたこら散歩』『信州てくてくおいしいもの探訪』(すべて文藝春秋)シリーズのほか、『軽井沢週末だより』(集英社)、『伊藤まさこの食材えらび』(PHP研究所)など著書多数。

Column

伊藤まさこの京都てくてく大人の散歩

ロングセラー『京都てくてくはんなり散歩』の著者でスタイリストの伊藤まさこさんが、ゆったりとした大人の京都旅を提案します。

2013.08.13(火)
text:Masako Ito
photographs:Hideki Sugiyama