真夏でも涼しい高原で一面のラベンダーを愛でる

たんばらラベンダーパークでは、8月上旬から下旬にかけて、毎年大好評の「ラベンダー花摘み体験」が催される。持ち帰った花はドライフラワーやポプリにして保存しよう。1回¥500

 冬季はスキーヤーやスノーボーダーで賑わうスキー場を、オフシーズンの真夏も有効に活用する試みは数多い。最近増えているのが、フラワーパークとしての営業。これから紹介する北関東の2つのスキー場は、その中でもことに風景が美しいと称賛を浴びている。

「たんばらスキーパーク」(群馬県沼田市)は、夏を迎えると看板を架け替える。関東では最多となる5万株ものラベンダーが咲き誇る「たんばらラベンダーパーク」としての営業を開始するのだ。今年は、すでに7月13日(土)にオープンを果たしており、9月1日(日)のクローズまで、多くの来園客を迎えることになる。

 標高約1300mの涼しい高原でそよ風と花の芳香に包まれたなら、楽園気分に浸れることは間違いなし。東京からクルマでわずか2時間ほどと、アクセスも良好だ。

 パーク内には、鑑賞にぴったりな“コイムラサキ”、アロマオイルなどにも用いられる香り豊かな“オカムラサキ”、大ぶりの花を咲かせる“グロッソ”などを中心とした約15品種のラベンダーの他、カモミール、ミント、セージなど約50品種のハーブ、またヤナギラン、ニッコウキスゲ、クリンソウ、ミズバショウといった山野草など、合わせて100を超える種類の植物が根を下ろす。

 売店では、たんばら産ラベンダーを蒸留して抽出したオイルをはじめ、化粧水、入浴剤、石鹸などのオリジナルグッズを多数販売している。レストランでは、上州牛や上州麦豚を使った“たんばらバーガー”や“本格石窯ピザ”に舌鼓を打ってみたい。また、夏季営業期間の2カ月で実に約6万個を売り上げる名物“ラベンダーソフトクリーム”もお忘れなく。

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2013.08.03(土)