二回目の人生を自分で選ぶ

ちきりん 以前は、「新しい働き方」をする若者は、組織になじめない変わり者と見られることも多かったと思うんです。でも最近は、上の世代や“普通の人たち”も、若い人の選択に注目しています。
 雇用年齢が延長されて70歳まで働くかもしれないのに、会社にしがみつき、30歳から40年間も今と同じ仕事をするのが幸せかという問題にみんな直面してて。だから働き方の問題を考え直すことが、若者の専売特許じゃなくなってるんだと思うんです。

安藤 『冒険に出よう』も、本来は25歳以下の若者を対象とした本なのですが、実際には、男性の30、40代から50代の読者も多かったです。第二の人生を考えるのに役立ったという声もありました。

ちきりん これだけ働く期間が長くなると、一生ひとつの仕事というのは非現実的ですよね。同様に、一生専業主婦というのも退屈すぎる気がします。

安藤 先日、浦和レッズの鈴木啓太選手と対談したんですが、サッカー選手というのは、定年が最も早い職業だそうで、平均26歳で選手を引退するそうです。そして二度目の人生にうまく移行する人もいるし、そこで躓く人もいる。

ちきりん アスリートや、勝負師などは否応なく第二の人生を考えざるを得ないですよね。アイドルや俳優も、最初は事務所が売り方を考えてくれるけど、ある時点からは、脇役となって女優を続けるのか、もしくはキャスターとか別の分野に出ていくのか、結婚して専業主婦になるのかなど、自分でチョイスしなければならない。今後はサラリーマンも、最初は会社員として働くとしても、どこかで、二つ目のオリジナル人生を自分で選択しなきゃならないという意識を、30歳くらいまでにもつべきですよね。

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2013.07.08(月)
photograph:Miki Fukano

CREA 2013年8月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

聡明な女は“週末料理”がうまい!

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