フラッペではなく、昔ながらのかき氷を

 かき氷を出すようになったのは、店がある岡本商店街が主催する夏祭りでの夜店がきっかけ。「フラッペでなく、昔ながらのかき氷を出したいと思って」と遠城さんはにっこり。夜店で好評で、お店でも出すことになったのが2008年。それから、色々な蜜ができないかと工夫したのだそうです。

かき氷 苺 800円

「苺」は自信作。旬の苺を冷凍してから砂糖だけを加え、熱を入れずに作った甘酸っぱい蜜が、氷にたっぷりかかっています。口の中いっぱいに苺のフレッシュさが広がり、幸せな気分に。赤い色も可愛らしくて、上にのった粒のままの苺もおいしい。

 苺をきっかけに、季節のフルーツを蜜にしようと、試作を重ねています。

かき氷 キーウイ 800円

「かき氷 キーウイ」は、とろりとした蜜にツブツブがいっぱいで、キュッとなるほどのすっぱさが印象的。「かき氷 マンゴー」は、ココナッツミルクを加えたインパクトのある味わいで、台湾のマンゴーアイスとは異なるおいしさ。

かき氷 すいか 800円

 スイカを凍らせて削ったかのような「かき氷 すいか」は、小豆を種に見立てて飾ってあります。「好みで塩を振って食べてください」。氷に塩? でも、これがぴったり合って感動なのです。どれも、果物をそのまま冷やして食べるのとは違った冷たさと濃厚さがあって、夢中になってしまいます。

「次は白桃を」と遠城さん。蜜ももちろんですが、氷そのものの温度管理や削り具合も大切なのだとか。「また食べたくなるかき氷を目指しています。1年中、かき氷を出したいですね」。

左:「氷」の幟が涼しげです
右:看板を目印にしてビルを上がると2階に入口があります

 お店は2階にあり、日本茶好きの隠れ家のようですが、ビルの前に置かれた看板に「氷」の幟が下がっているのを見て、階段をトコトコ上がってくる客も多いそう。お店の中の温度はかき氷をおいしく食べられるエコな温度に設定されています。窓を開けると風が吹き抜けます。暑い季節、おいしいかき氷を食べにでかけましょう。

日本茶カフェ 一日(ひとひ)
住所 兵庫県神戸市東灘区本山北町3-6-10 メープル岡本2階
電話番号 078-453-3637
URL hitohi.jp

宗田洋子(そおだ よおこ)
ライター。神戸生まれの神戸育ち。神戸を離れたことがない神戸っ子。ライター歴30年以上で、関西の雑誌の取材だけでなく全国誌でも関西取材を手がけ、老舗から新店まで回ったお店は数知れず。移り変わる街を見続けてきた。食いしん坊で飲んべえ。

Column

そおだよおこの関西おいしい、おやつ紀行

生まれも育ちも神戸の生粋の神戸っ子で、長年の関西での取材経験からおいしいお店を知り尽くしている、ライターのそおだよおこさんが、関西の「今、食べてほしい!」というおやつを紹介します。

2013.07.07(日)