至高の称号を手に入れたラグジュアリーホテル

350平方メートルという広さのカタラ・プレジデンシャルスイートは、3つのベッドルームを備える。リビングには、イタリアのカッシーナとスタルク氏による特注家具がしつらえられている

 1928年の開業以来、パリにおける伝説的な存在として光り輝き続けてきたホテルが、「ル・ロワイヤル・モンソー ラッフルズ・パリ」。同ホテルは、2013年6月、フランス観光開発機構により「パラス」に認定された。

 パラスとは、2011年に制定された、5ツ星を超えるホテル格付けの最高位である。綺羅星のごときラグジュアリーホテルが妍を競う花の都においても、現在、パラスはわずか6軒しかない。ちなみに他の5軒は、「ル・ブリストル・パリ」「ル・ムーリス」「パーク ハイアット パリ‐ヴァンドーム」「ル・プラザ・アテネ」「フォーシーズンズホテル ジョルジュサンク パリ」という錚々たる面々。頂点を極めたホテルにのみ授与される、まさに至高の称号なのだ。

 このホテルは、世界的に有名な建築デザイナー、フィリップ・スタルク氏による2年間の全面改装の後、2010年に再オープンを果たした。華麗にして遊び心にあふれたそのインテリアには、スタルク氏ならではの芸術的才能がフルに発揮されている。

<次のページ> セレブリティが集った活気ある雰囲気も再現