「越の国」を発見する旅へ

「越の国」を発見する旅へ

「ガラスの街」富山から 
ものづくりのまち高岡へ

 夏でも雪を頂く標高3000m級の立山連峰。水深1000mの海底谷を刻む富山湾。高低差4000mが生み出す四季折々の豊かな自然、食、文化が富山県にはあります。

 歴史と伝統、そして活力にあふれた「越の国」を発見する旅に、あなたも出かけませんか。富山の魅力を4つのテーマごとに紹介します。

» 富山の見どころダイジェスト
» 越中の「匠」を訪ねる
» ものづくりのまち高岡
» 伝統が息づく南砺

 明治・大正期ガラス薬瓶製造で全国一だったという富山市は「ガラスの街」としても有名だ。富山市の呉羽丘陵にある「グラス・アート・ヒルズ富山」には、公立のガラスアート専門教育機関とガラス工房があり、作家の制作風景を見学したり、作品を買い求めることもできる。その第2工房が昨年9月に完成した。

昨年9月にオープンした富山ガラス工房第2工房。観覧席を設けたスタジアムスタイルの吹きガラス工房は天井高15m。開放感のある空間で制作見学やガラス吹き体験ができる<富山ガラス工房>

 新しくオープンした第2工房の最大の特長は、スタジアムスタイルの吹きガラス工房だ。6基の電気炉が設置された作業スペースでは大人数でのガラス吹き体験もできるという。「自分で使うものは自分でつくる。そうすることによって、ものへの愛着が生まれる。ここでガラス吹きを体験してもらうときは、まずデザインから自分で考えてもらうんです」と館長の野田雄一さん。ガラス工房では、「メタル・グラス・ジャパン」というプロジェクトに取り組んでいるという。伝統産業が今も息づく“ものづくりのまち”高岡市と協力して、異なる地域や素材を組み合わせ、「富山ならでは」の新しいプロダクツをつくろうという試みだそうだ。

富山ガラス工房外観

「やっぱり高岡ね」。友人とふたり顔を見あわせた。つい先日、リニューアルオープンしたばかりの伊勢丹新宿店。1930年代創業当時の様式を再現したエントランスで、私と友人はそこに据えられた巨大なシャンデリアと優美なドア飾りに目を奪われた。調べてみると、高岡市の鋳物メーカーが製作したものだという。「高岡の街が私たちを呼んでいるのかも……」。次の目的地は決まった。

<次のページ> 加賀前田家ゆかりの城下町、高岡へ

2013.06.10(月)

photo:Atsushi Hashimoto / Mami Yamada
illustration:Megumi Asakura
text:CREA Traveller
produced:Sachiko Seki
cooperation:Toyama-ken / Toyama-shi / Takaoka-shi / Nanto-shi

※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

CREA Traveller 2013年夏号

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