LOVE:骨付鳥
うどん三昧のあとのお楽しみは……

骨付鳥 一鶴(いっかく)|高松

シルバートレイにスパイスの入り混じった脂がしみ出している様は享楽的!

 うどんが好きで、高松に讃岐うどんを食べに行ったりする。今年に入ってから、3年ぶりに讃岐うどん屋さん行脚を敢行。今回の旅は、身辺が最高潮に慌ただしい時期だったので、朝一で香川に入ってその夜は泊り、翌朝また早くに帰京するという日帰りに毛が生えたようなスケジュール。さらにお店選びなどもまったく諸先輩任せで、ただ車に乗っかって着いたらうどんをすするという申し訳ない行程でありました。恐縮です。

 さて、その日のうどんスケジュールは朝9時からスタートしてコンスタントに9軒。途中でもちの天ぷらを入れてしまったり、バターが入ったりと自ら重い方へ重い方へと歩み寄った結果、思いのほか満腹になってしまった。寄る年波には勝てませんしね。

 それでも楽しみにしていたのがディナー! 一日中うどんを食べていても夕食は夕食。それはもう定番コースで「一鶴」! 一択! なのだ。香川に行くと「骨付鳥」という看板は多く見かけるが、そのご本家は「一鶴」だという。発祥は丸亀市で1952年創業というから60年の歴史がある。その完成された味は香川のソウルフードと言ってもいいらしい。

 今回は宿泊していた高松の鍛冶屋町にある新しいお店へ。吹き抜けで広々としているが、雨が降っていても30分以上並ばなければ入れないという人気ぶり。ほぼ地元の方で、みんな「骨付鳥は『一鶴』じゃないと嫌なのっ」と辛抱して並んでいる。

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2013.05.18(土)