日曜日の過ごし方第1位! といえばショッピングモール

モールの前はやっぱり大渋滞

 休日の過ごし方も多様化してきていますが、ただいまローカルの人々の間で大人気といえば、ポンドック・インダー・モール。ここに日曜日に行くのがジャカルタっ子たちの定番です。日本のモールとは比較にならないほどの巨大さで、中には映画館はもちろん、スライダー付きのウォーターパークなども! さらに増築工事も進行中で、来年にはレストラン専門棟も登場するそう。

広大なモール内にあるウォーターパーク

 まる1日お買い物、お食事、エンターテイメントを、家族揃って楽しめ、ここにいれば外の暑さも気になりません。モノがあふれ、生活の豊かさを感じられる都会のパラダイスといった感じ。日本と変わらないセンスの品ぞろえで、しかも値段も日本並み(!?)のお洒落なお店も多く軒を連ねています。インドネシア人は、もともとお買い物好きな国民性。さらに最近では、食への欲求も高まってきています。「本当に美味しいと思うものを食べたいなら、路上の屋台で食べるほうがいい」とは、とあるジャカルタの友人の名言。しかし、そんな時代も変わりつつあります。おしゃれなモールで食事をすることは、ライフスタイルのステージが上がったことの証。それを実感する人々の表情は、本当に楽しそうです。

たくさんの人でごったがえすフードコート

 モールには、たくさんのレストランやフードコートがありますが、どこも満席続出、満員御礼状態。最近では、日本でもおなじみのチェーン店も続々と進出し、ジバッブ(イスラム教の女性が羽織る布)を身につけた女性が、吉野家の牛丼を嬉しそうに食べる姿は、日本人としてなんともほほえましく思えます。

日本でおなじみのあのお店もジャカルタ女性に大人気

 また、地元料理であるインドネシア料理もオーガニック系が登場するなど、スタイリッシュに進化中。なかでもジャカルタ発のフランチャイズ店として話題を集める「ワルン・ポジョッ」は見逃せない1軒。食器、インテリア、メニューなど、すべてがジャカルタっ子には懐かしい、昔ながらのローカル食堂のムードを再現。今のインドネシア人富裕層は路上のカキリマ(屋台)ではなく、清潔なモールでインドネシア料理を食べるのです。

インドネシアの人気ローカルフードが食べられる「ワルン・ポジョッ」
タフペティス 2万2000ルピア
エスジュルックラパ 2万6000ルピア
牛スジ、アキレス腱がはいったコラーゲンたっぷりのスープのインドネシア風ラーメン「ミー・コチョック・バンドゥン」2万5000ルピア いずれも日本円にして200円ほど

 ここでご紹介したポンドック・インダー・モールのほかにも、注目のモールが続々と誕生。ジャカルタきってのラグジュアリーな空間であるザ・リッツ・カールトン・ジャカルタも入っている「パシフィック・プレイス」、高級ブランド店がずらりとそろっている「グランド・インドネシア」なども立ち寄ってみたいところ。この国の元気な姿を、まさに体感することができます。

Pondok Indah Mall (ポンドック・インダー・モール)
住所 Jl. Metro Pondok Indah, Jakarta 12310 Indonesia
電話番号 (021) 7506750
URL www.pondokindahmall.co.id

Grand Indonesia (グランド・インドネシア)
住所 Jln. MH.Thamrin No.1, Jakarta 10310  Indonesia
電話番号 (021) 23587000
URL www.grand-indonesia.com

Pacific Place (パシフィック・プレイス)
住所 Jl. Jend. Sudirman Kav. 52 - 53 Lt. G, No.99, 12190 Indonesia
電話番号 (021) 5150333
URL www.pacificplace.co.id

吉田陽子(よしだようこ)
インドネシア・バリ島在住。インドネシア国内で発行される日本語情報誌『アピ・マガジン』編集長。編集・デザイン・執筆・マーケティング業のほか、現在はバリ古典舞踊プログラム『Tetamian(テタミアン)』を編成。日本とインドネシア間の友好イベントPRや、日本からの各種メディアの撮影・取材コーディネーションも手がける。

 

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text:Yoko Yoshida