6種類の定番商品の他に季節の味も

手前から時計回りにしろ、黒豆きなこ、ほうじ茶、みたらし、よもぎ、あんず、黒糖くるみ、抹茶あんこ

 テイクアウトだけの小さなお店のケースの中には、一口大のカヌレが8種類並んでいます。そのうち6種類が定番。ラム酒とバニラを使った伝統の味の「しろ」、抹茶生地にこしあんを丸めて入れた「抹茶あんこ」、きなこ入りの生地に甘く煮た黒豆がのった「黒豆きなこ」、セミドライのアンズを白あんで包んで入れた「あんず」。「黒糖くるみ」は黒糖を使った生地でくるみの食感が楽しい。「ほうじ茶」は香ばしいお茶の香りが広がります。

 定番以外の2品は、4月はヨモギとみたらし、5月はイチゴとブルーベリーなど、月替わり。

 和の材料を使ったり、季節感がプラスされていて、興味深い。ひと口で食べられる小さなサイズで、見た目も愛らしく、おやつにぴったり。コーヒーにも、紅茶やほうじ茶にもよく合います。

お土産やプレゼントにもぴったり
8個入 980円「しろ、抹茶あんこ、黒豆きなこ、黒糖くるみ、ほうじ茶、あんず、月替わりの2品(写真はみたらし、よもぎ)」
12個入 1480円、20個入 2480円

 定番のレシピを創作したのは、和歌山のフランス料理店『オテル・ド・ヨシノ』でシェフパティシエを4年務めていた葛川敬さん。現在は、カヌレが大好きなパティシエール・ふじむらみずきさんが工房で毎日手作りしています。「フランスでカヌレのおいしさを知ってカヌレ屋をやりたいと思っていたんです」とにっこり。

 日本にしかないカヌレ。ひとつひとつ味わいが違うので、まずは全種類食べ比べたい。暖簾が揺れる小さなお店に毎月通ってしまいそう。

カヌレ堂
CANELÉ du JAPON

住所 大阪府大阪市浪速区桜川1-6-24
電話番号 070-6920-8880
URL www.canele.jp

宗田洋子(そおだ よおこ)
ライター。神戸生まれの神戸育ち。神戸を離れたことがない神戸っ子。ライター歴30年以上で、関西の雑誌の取材だけでなく全国誌でも関西取材を手がけ、老舗から新店まで回ったお店は数知れず。移り変わる街を見続けてきた。食いしん坊で飲んべえ。

 

Column

そおだよおこの関西おいしい、おやつ紀行

生まれも育ちも神戸の生粋の神戸っ子で、長年の関西での取材経験からおいしいお店を知り尽くしている、ライターのそおだよおこさんが、関西の「今、食べてほしい!」というおやつを紹介します。

2013.05.12(日)