オーディション合格理由は、首から肩のライン!?

――昨年には、小学生から中学生になりましたよね。自分のなかで気持ちの変化みたいなものはありましたか?

 小学生の頃は、お母さんやおばあちゃんに現場についてきてもらっていたんですけど、中学生になってからは、マネージャーさんと現場に行くようになりました。あと、撮影現場では自分で一回考えてから行動するようになったこともあって、演技に集中できるようになりました。

――映画『めめめのくらげ』では主人公の正志を演じていますが、オーディションでのエピソードを教えてください。

 ずいぶん後になってから、「首から肩のラインが良かったので君を選んだ」と監督に言われたのを覚えています。オーディションはこれまで受けていたオーディションと変わらない気持ちで受けていたと思います。でも、そのせいで撮影中に多くのスタッフさんに迷惑をかけてしまったと反省しています。

――それは具体的にどういうことでしょうか? 

 主演ということに対する自覚が足りなかったと思うんです。NGばかり出してしまうと、どこかで辛いな、という感情が強く出てきてしまったし、一生懸命やっているつもりだったんですけど……つもりじゃダメなんだなと。あと、僕は体力があまりないので、撮影中に熱中症で倒れてしまったりして、申し訳なかったです。

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2013.04.19(金)
text:Hibiki Kurei
photographs:Miki Fukano