物価が上がったと言われるバリ島ですが……

アタの小物ケース。携帯電話を入れたり、薬箱にしたり、使い方はいろいろ

 アジアを代表する人気リゾート地、バリ島は、年々高級リゾートが増え、1泊10万円以上もする豪華ヴィラやスイートルームが続々と登場。そして、あの10年ほど前の物価の安さは今いずこ……。リゾート好きにとっては、洗練され、快適なスポットが増えたことは大歓迎ですが、昔ながらのアジアフリークにとっては、近年の物価高騰にはたじろぐばかり!?  とはいえ、ここはやっぱり楽園・バリ。物価が上がったといっても、まだまだこの島ならではのお手頃感はしっかり残っています。そこで今回は、バリの街角で1000円以内で何が買えるのかをレポートしましょう。

地元だからこその、“問屋さん価格”でゲット

高級感ある手編みの伝統雑貨は、モダンでおしゃれな装いに

 ウブドをはじめとした人気の観光エリアには、外国人経営のおしゃれなお店が軒を連ね、そういったお店は当然、“観光客プライス”。1000円でガッチリ買いたい人には、ちょっと敷居が高いかも。そこで訪れてみたいのが、インドネシア人が経営している穴場なお店。しっかりとした技術をもった匠の手による、ユニークでセンスの良い雑貨が豊富に見つかります。

 そんなお店の1軒が、スピリチュアルスポットとして知られるモンキーフォレストのそばにある雑貨屋さん「KOKO」。ジャカルタ出身のご主人と日本人の奥様がオーナーだから、安心してお買い物ができるのもポイント。さて、さっそく店頭に並んだ商品で気になるアイテムの値段を見てみると……。

お土産に喜ばれるバティックプリントの小物ポーチ

 バリ雑貨で不動の人気No.1といえば、昔ながらに職人さんが手作りしているアタのかご。日本ではそれなり(!?)のお値段ですが、地元で購入すれば、かなりお得。世界無形遺産にも登録されたインドネシア伝統のろうけつ染め、バティックをあしらったタイプもあり、おしゃれです。これで6万5000ルピア。日本円にしてだいたい630円。職人さんの手技でひとつひとつがハンドメイドなのに、このお値段。そのほかカラフルなラタン製バッグ(9万5000ルピア・約930円)や、ちょっとした小物入れに素敵なバティックプリントのポーチ(3万8000ルピア・約370円)などもあります。

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text:Yoko Yoshida