ガリシア州4県のなかで、ポルトガルに隣接しているポンテベドラ県。

 その二大都市ビーゴとポンテベドラは、漁港として、工業の中心地として重要なだけでなく、歩いて楽しい、食べて美味しい訪れるべき街だった。

 おすすめのスポットを4つご紹介。


貴族の館で過ごす 美術三昧のひととき

Museo Municipal de Vigo “Quiñones de León”(ビーゴ市立美術館「キニョネス・デ・レオン」)

 ビーゴ市が運営する美術館兼博物館。

 地元の貴族、アルセド侯爵家が所有していた屋敷を1925年に市が譲り受け、1937年から市立美術館として一般公開している。

 館内は19世紀から20世紀の調度品で調えられているが、アルセド侯爵家が残したのは、実はノーブル・ホールにあるムラーノグラスのシャンデリアのみ。

 展示されている家具などのインテリア品を含む、美術品のほとんどは、地元のコレクターからの寄贈によって成り立っている。

 ビーゴ市の遺跡で発掘された遺物も展示されており、市の考古学博物館としても機能している。

 ガリシアではあまり見ないフランス様式の美しい庭もぜひ散策したい。

Museo Municipal de Vigo “Quiñones de León”(ビーゴ市立美術館「キニョネス・デ・レオン」)

所在地 Parque de Castrelos s/n, Vigo, Pontevedra, Galicia 
電話番号 986-295-070
営業時間 10:00~14:00、土曜 17:00~20:00、日曜・祭日 11:00~14:00
定休日 月曜
入館料 無料
https://www.museodevigo.org/

Feature

港街ビーゴ&ポンテべドラ
古き良きスペインを味わう

Text=Kazuyo Yasuda(KRess Europe)
Photographs=Atsushi Hashimoto
Coordination=Terumi Moriya