北欧が誇る珠玉のナンバーを新装してお届け

今はなき渋谷HMVに足繁く通った渋谷系世代のみならず、ソフィスティケイトされたポップミュージックのファンにぜひ聴いてほしい一枚の登場である

 北欧といえば、誰もが思い浮かべるのが洗練された家具などのインテリア。そして、インテリア同様に北欧の主要輸出品となってきたのが、音楽である。

 1970年代のアバ、80年代のアーハといった懐かしいビッグネームから、90年代のカーディガンズ、エッグストーンなどのスウェディッシュポップ、今世紀に入って以降のピーター・ビヨーン&ジョンまで、北欧のアーティストたちは、世界の音楽シーンにはっきりと大きな存在感を刻印してきた。

 このたび、日本オリジナル企画として、北欧のミュージシャンが北欧発のヒットチューンをアレンジしたカヴァーにオリジナルを加えた計17曲を収めたアルバムがリリースされた。

 タイトルは『北欧カフェ』。かの地のインテリアを採り入れたカフェのようなリラクセーションを味わうことができる楽曲が満載された充実盤となっている。

 ノルウェーを代表するバンド、アーハの「テイク・オン・ミー」をカヴァーするのはアニー・B・スウィート。スペイン在住という23歳の歌姫の声が、この人気曲に新たな息吹を与えている。

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2013.02.15(金)