Column：厳選「いい男」大図鑑

舞台「家康と按針」で
藤原竜也の役を受け継いだ古川雄輝

CULTURE

2012.12.7

日本人俳優として、海外で活動したい

――今年は2回ほど実際にロンドンに行かれて、いろいろな舞台を観たそうですね。

ロンドンではお客さんのリアクションが大きくて、演者さんに聞こえるぐらいなんですよ。自分がそんな舞台に立つことが楽しみですね。それに、これを機にイギリスの方に日本の文化をもっと良く知っていただきたいですね。

――憧れの俳優は渡辺謙さんということですが、やはり海外での活躍に共感されているのでしょうか？

そうですね。海外に住んでいて思っていたのは、アジア人はちょっと下に見られるし、映画にたまに出てきたとしてもちょっと変わった役が多いということ。でも、電化製品や車はしっかり支持されている。日本人としてそういう悔しい気持ちがあってか、海外でどんどん活動して、認められたいという思いが強いんです。語学力や体型だったり、いろいろ問題はあると思うんですが……。

――最後に、すべてを兼ね備えているように見える古川さんの弱点は何ですか？

いっぱいありますよ(笑)。たとえば、あまりに音痴で、事務所に入ってから2年間、週2回、ずっと歌の個人レッスンに通っているんです。さすがに今は割と歌えるようになりましたけど……。もし、みなさんの前で披露できるぐらい上手くなったら、大好きなミュージカルに出てみたいですね。

古川雄輝(ふるかわ・ゆうき)
1987年12月18日生まれ。東京都出身。身長180cm。７歳からカナダで過ごし、高校から単身でアメリカ・ニューヨークに移り住む。慶應義塾ニューヨーク学院を経て日本に帰国し、慶應義塾大学理工学部に入学。2009年、ミスター慶応選出を機に、10年「キャンパスター★H50withメンズノンノ」で、審査員特別賞を受賞。映画デビュー作『高校デビュー』(2011)のほか、『ロボジー』(2012)、『Miss Boys! 友情のゆくえ編』(2012)、『永遠の0』(2013)などに出演。

「家康と按針」
1600年、日本に漂着したイギリス人航海士、ウィリアム・アダムズ(スティーヴン・ボクサー)。その後、その功績から徳川家康(市村正親)から三浦半島の領地とその半島の名をとった「三浦按針(あんじん)」という名前を与えられ、彼は日本初の外国人のサムライとなる。
www.horipro.co.jp/usr/ticket/kouen.cgi?Detail=192
【東京公演】2012年12月11日(火)～16日(日)青山劇場にて上演
【ロンドン公演】2013年1月31日～2月9日サドラーズウェルズ劇場