世界一クールなウエリントンで
個性派カフェ巡礼

 ニュージーランドの玄関口、オークランドから国内線で約1時間少々。

 ガイドブックの『ロンリープラネット』から“小さい町ながら、世界一クールな首都”の称号をあたえられたウエリントン。

 ニュージーランドでコーヒー文化が芽生えたのは1930年代。1990年代に一大ブームが巻き起こり、今では“世界のベストコーヒーシティ8選”に選ばれるほどに。

 新しいテイストを模索するニューウェイブ、海辺にたたずむ一軒家など、カフェの雰囲気や方向性は多彩。お気に入りを探そう。

 ウエリントンで人気の、この街で生まれたコーヒーの飲み方は“フラット・ホワイト”。日本でもコーヒー通の間でじわじわと浸透してきているスタイルだ。

 これはエスプレッソに倍量のスチームミルクをのせ、その上に細かい気泡を含むミルクの薄い層を浮かべたもの。カフェラテやカプチーノとの違いはミルクとエスプレッソとの割合で、フラット・ホワイトはよりエスプレッソが感じられる。

 本場でフラット・ホワイトを飲んでみたいけれど、どこへ行けばいい?

 おすすめはフード・ツアーへの参加。ツアーでカフェを訪れれば、ウエリントンにおけるコーヒー文化の歩みや飲み方も教えてもらえる。

Zest Food Tours Wellington
(ゼスト・フード・ツアー・ウエリントン)

電話番号 04-801-9198
https://www.zestfoodtours.co.nz/

柚子胡椒フレーバー?
進化系クラフトビールを飲み比べ

 ウエリントンの中心部のバーやレストランの25%以上で楽しめるクラフトビール。しかも好奇心のままにモノづくりを追及する土地柄からか、ユニークなフレーバーが多い。

 なかでも「ガレージ・プロジェクト」は、伝説のフレーバー「ウマミ・モンスター」を生み出した個性派ブリュワリー。醸造所のすぐそばにある「ガレージ・プロジェクト・タップルーム」では、できたてのビールを18種類が味わえる。

 さわやかな柚子の香りとグリーンペッパーが効いた「ユズコショウ」や、シャンパンのように仕立てた「ホップス・オン・ポアント」など、新しい素材や手法を使ったビールは新鮮なおどろきとおいしさがある。

 また、毎年8月にウエリントンで開催されるクラフトビールの祭典「ビアーバナ」も、ビール好きのみなさん、お見逃しなく!

Garage Project Taproom
(ガレージ・プロジェクト・タップルーム)

所在地 91 Aro St, Aro Valley, Wellington
電話番号 04-802-5324
https://garageproject.co.nz/pages/taproom


ビアーバナ

開催日 2019年8月9日、10日
開催場所 ウエストパック・スタジアム
https://beervana.co.nz/

文=古関千恵子