毎日数回続けるだけで、ツヤやかでコシのある髪になれるメソッド、それがブラッシング。コツを覚えて習慣化すれば、健やかな美髪を手に入れられるのはもちろん、シワや眼精疲労、肩こりも軽減できるかも!?

 正しいブラッシングのやり方をヘッドセラピストの細川ひろ子さんに教えてもらいました! ブラッシング専用ブラシを使って、さっそく始めましょう。

 髪を健やかに導くために欠かせないのが、頭皮への適度な刺激です。「でもマッサージは面倒……」という人でも簡単に取り入れられるのが、ブラッシング。

 ストレスで硬くこわばった頭皮に、適度な圧をかけることができます。ブラッシングというと「髪を梳かすケア」と考えられがちですが、実は「頭皮マッサージ」効果があるのです。

 ブラッシングを行うタイミングは、多ければ多いほどおすすめ。そのぶん、頭皮の血行を促進できるからです。

 例えば、朝起きたとき、オフィスでの昼休み、夜、お風呂に入る前、お風呂後、髪を乾かして眠る前など。

 特にシャンプー前に行うブラッシングは、髪についたほこりを取り、毛穴につまった汚れを浮き立たせるのに有効なので、必ず行いましょう。

 注意しなければならないのは、必ず「髪が乾いた状態」で行うこと。濡れていると髪表面のキューティクルを傷めてしまい、トラブルの原因になってしまいます。これさえ気をつければ、後は実行するだけ!


◎Step1

前髪をかきあげて
額のシワを予防

 毛先の髪のからまりを全体的に取ってから、開始します。

 まずは、前髪部分のブラッシング。髪の生え際から頭頂部に向かって、髪をかきあげるようにブラッシングしましょう。

 毎日続ければ、額に定着してしまったシワ対策にも、未来のシワの予防にもなります。

◎Step2

側頭部のブラッシングは
目尻のシワに効果的

 次に、側頭部をブラッシング。耳の上から頭頂部に向かって梳かし上げます。

 目尻のシワ対策やフェイスラインのリフトアップだけでなく、パソコンやスマホの過剰な使用による眼精疲労にも効果てきめん!

◎Step3

うなじから頭頂部へ
肩こり対策にも

 前かがみになりながら、うなじから頭頂部へ向かってブラッシング。

 軽く圧をかけるように行うと、後頭部の血行がよくなり、じんわり温かくなるのがわかるはず。

 首や肩こり対策としてもおすすめです。

●教えてくれたのは……
細川ひろ子(ほそかわ ひろこ)さん

ラ・カスタ オフィシャルヘッドセラピスト。銀座本店にて施術を行うほか、ヘアサロンでの技術指導、一般に向けたヘアケア講座の講師、テレビや雑誌への出演など活動は多岐に渡る。著書に『解決!大人の髪のSOS』(講談社)。

増本紀子(ますもと のりこ)

美容エディター&ライター。alto代表。4つの出版社勤務を経て、独立。雑誌やメーカーのリーフレットなどで、スキンケアからインナービューティまで幅広い美容記事の編集・執筆を行う。雑誌CREAでも多数の記事を執筆している。

Column

増本紀子のビューティレスキュー

肌年齢マイナス25歳の美肌を誇る美容エディター&ライターの増本紀子さんが、季節ごとのビューティのお悩み解決に役立つ厳選アイテムやとっておきのケア法をお届け!

2019.05.27(月)
文=増本紀子
撮影=釜谷洋史
動画撮影・編集=松本輝一