何気ない一言が気になったままになっている、ここぞというときに緊張してうまくいかない、些細なことでイライラしたり眠れなくなったり……。

 30代以降はそんな“なんとなく不調”が現れやすくなる年頃。メンタルを整えて、心身ともに元気に過ごすリズムを見つけよう。


心身が相関する日々の生活を
調子よく過ごすには?

  「あの人はメンタルが強い」とよく言うけれど、そもそもメンタルが強いとはどんな状態?

 「心身にエネルギーがあり、多少のストレスなら撥ねのけることができる状態を言います。不測の事態が生じても、つらくならずに対処できます。スマートフォンがフル充電されている状態と考えるとわかりやすいでしょう」と言うのは心療内科医の牧野真理子先生。

「心の充電が不十分な状態が続くと余裕がなくなり、些細なことも大きなストレスだと感じてしまうように。やるべきことに立ち向かうパワーがなくなってしまいます」

体を整えることは
心を整えること

 もっとも、人と比べて強い弱いを気にする必要はない。フル充電する必要もなく、自分なりに安定していることが大切。精神状態が安定していたときのことを覚えているなら、それが続くようにイメージするのがいい。エネルギーが減ってきて、気分が少し揺らぎやすくなってきたかなと感じたら、早めに対処を。

「“心身相関”と言われるとおり心と体は密に影響し合っているので、まず体の状態を整えることが心を整えることにつながります。そもそも私たちは心というと心臓あたりをイメージしますが、実際に精神状態を司っているのは脳。血行をよくして脳に血液を送るようにするなど、臓器の一部としての脳の状態を改善することも考えるといいでしょう」

 メンタルの不調が原因で、体にも不調が現れる例は多い。

「不眠や食欲異常などを代表に、体の不調や病気のほぼすべてにメンタルが関わっていると言ってもいいでしょう。肩こりや頭痛、腰痛などの慢性的な痛みも、今はかなりの割合でストレスが原因だと言われるようになってきました。女性は婦人科系の不調が現れることも多いですね。また、最近は“腸脳相関”という言葉も使われるように、腸と脳が密に関係していることもわかっています。便秘や下痢が続くことが原因で、うつ状態になることもあるほどです」

2019.01.23(水)
Text=Ayaka Sagasaki
Photographs=Miho Kakuta

CREA 2019年2・3月合併号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

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