地中海の潮風浴びて料理とワインのマリアージュに酔いしれる

ぶどう畑を渡る海風が心地よすぎる「ラ・フォレステリア」のリストランテ

「ウルモ」から車で約30分。シチリア島南岸に広がるメンフィのぶどう畑の真ん中に、「ラ・フォレステリア」はあります。広い空、一面のぶどう畑、遠くに光る地中海。爽快な風景の中で、専属シェフのアンジェロ・プミリア氏が創りだす、伝統的なシチリア料理からインスピレーションを受けたモダンシチリア料理×プラネタ社のワインのマリアージュを体験します。

 今回は、シチリアの陽気に合う爽やかな白ワイン4種と旬の魚のコース。アミューズから、シチリア産マグロの燻製をシチリア産のメローネ・ジャッロ(名産の黄色い皮のメロン)とともに味わうシチリア尽くし。パルマに生ハム・メロンあれば、シチリアにはマグロ・メロンあり。塩分と甘みの絶妙なバランスに、新しい発見をしつつ、スタートしました。

左:アミューズの「マグロのアッフミカートとメローネ・ジャッロ」
右:アンティパストのアランチーナの中身は、なんとサバ! ドライトマトとパルミッジャーノ・レッジャーノのフォンドゥータとともに

 前菜のシチリア定番のアランチーナには、熟したフルーツの香りを放つ酸味のある土着品種グレカニコ100%のワイン「アラストロ」。プリモの「メッツィ・ジーティのカンパチのラグーソース グリーンピースのソース添え」には、フィアーノ100%のコメータ。そしてセコンドの「メルルーサのイタリアンパセリ、ポタージュとともに」には、「比類なきシチリア・ワイン」と世界的な称賛を浴びるプラネタ社の代表ワイン、シャルドネの白3種を合わせ、デザートのシチリア産ピスタチオのジェラートには、ノートのモスカートで作るパッシートで締めくくりました。

デザートには、シチリア産ピスタチオのジェラート。ノート産のモスカートで作るパッシートを合わせて

 専属シェフのアンジェロ・プミリア氏は、東京・八重洲にオープンしたばかりのレストラン「アンジェロ・コート・トウキョウ」のメイン・アドバイザーでもあります。彼が監修した料理は東京でも体験できますが、ぶどう畑の真ん中で、その空気感と共に楽しむワインと料理は、また格別! 「いつかしてみたい旅」に、リストアップを!

左:「ラ・フォレステリア」には、ぶどう畑ビューの絶景プールも
右:美しい設えの客室がたった14室のみ。限定感のある滞在が期待できる

La Foresteria (ラ・フォレステリア)
住所 Contrada Passo di Gurra, 92013 Menfi
電話 +39‐0925-1955-460
日帰りワイナリ―見学+アンジェロ・プミリア氏のランチ体験プラン問合わせ(日本語) 
La vacanza italiana

岩田デノーラ砂和子
フリーライター・コーディネーター・イタリア語通訳。2001年より、イタリア在住。メディアコーディネートおよび女性誌、WEBに執筆するほか、イタリア関連書籍多数。近著は人気シリーズ第3弾「街歩きのイタリア語」。
Blog
:「ローマの平日シチリア便り」最近加わったワンコとイタリア暮らしネタが話題!
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