天然成分からなる豊富な栄養素を持つハチミツは、体調を崩しやすい季節の強い味方。でも、何をどうやって選ぶべき?

 そんなビギナーの人にむけて専門店直伝のハチミツの選び方と活用法、さらにローフードマイスターが教えてくれた簡単でおいしいレシピまで、「しあわせ&おいしいハチミツ生活」を過ごすためのヒントを4回にわたってお届けします。


◆第4回
普段のお休みのブランチで
時短レシピとして大活躍

 ローフードマイスターの都田恵理子さんによる、生(ロー)ハチミツを使ったレシピ。前回の“ハレの日”に活躍するパーティレシピに続き、後編となる今回は、“ケの日”にパワーを与えてくれる朝食レシピを紹介。

 レシピは、「塗る」「かける」「混ぜる」だけと、とっても簡単! なのにおしゃれ、そしてヘルシーと3拍子揃った実力派。忙しい平日の朝、脱力したいお休みのブランチの時短レシピとして大活躍すること間違いなし!  ぜひ、マスターしてみて。

食物酵素とハチミツで
“冬バテ”知らず!

 寒さが本格化するこの時季、ハチミツをデイリーに取り入れると、体調が整い、風邪などの予防につながるという、都田さん。それには、ローフードメニューがおすすめだとか。

「気温が下がると、体を温めようと加熱した食事が増えるため、体内の酵素が不足しがちになります。寒い冬こそ、生の食材を積極的に摂り、食物酵素を補って健康維持や老化防止につなげましょう。アレンジがきいてかつ健康効果の高い、生ハチミツをプラスした、パワフルなローフードメニューを考案しました」

 簡単なのに、栄養満点。ハチミツを使った朝食メニューを知って、健康で新しい朝を迎えて。

●塗る!
「巣ハチミツを
トッピングしたパンケーキ」

フレッシュなハチミツが
とろ〜り絡んで英気を養う

 朝食の定番メニューであるパンケーキも、巣ハチミツを使うことで、もっとヘルシー&おいしく仕上がるという、都田さん。

「樹脂を集めた巣蜜にはプロポリスが含まれます。プロポリスが保有するバイオフラボノイドには強力な抗性や抗菌力があり、冷え性、生理痛、肩こりの改善に効果が期待できると言われています」

 さらに、パンケーキと合わせることでその味わいも最大限に引き出せるそう。

「巣蜜はそのままだと歯にくっついたりして食べにくいけど、パンケーキの温度でほどよく溶けます。また、巣蜜のなかの蜜は外気にふれないのでとても新鮮。カットするたびにフレッシュなハチミツがあふれ、その香りにも癒やされます」

 今回、国産小麦のみ&ベーキングパウダー不使用のパンケーキミックスとアーモンドミルクでパンケーキを作ったが、生地をアレンジするのもおすすめだとか。

「グルテンフリーのもの、ココナッツフラワーをベースにしたものなど、最近はヘルシーなミックス粉がたくさん出ていますので、好みのものを見つけてくださいね」

使ったハチミツ
巣はちみつ入りあかしあ蜂蜜

 550g 5,497 円(税込)/藤原養蜂場
https://www.fujiwara-yoho.co.jp/

 都田さんのハチミツコレクションのなかでも“スタメン”として活躍しているのが、こちらの巣ハチミツ。パーティレシピで使用した「にごり蜂蜜」とおなじ、岩手県にある養蜂所のものだ。

「アカシアのハチミツは、日本人好みのやさしい香りと味わいが特徴。パンケーキにたっぷりかけても甘くなりすぎず、万人受けします。夜はワインのお供として、クラッカーやチーズと一緒に食べることも。1日何回食べても飽きません」

「巣ハチミツをトッピングした
パンケーキ」のレシピ

■材料(つくりやすい分量)

・九州パンケーキ ミックス:1袋(200g)
・アーモンドミルク:200ml(1カップ)※豆乳でも可
・卵:1個
・油:適量

■つくり方

(1) ボールにアーモンドミルクと卵を入れて泡立て器で混ぜる。
(2) 別のボールにパンケーキミックスを入れ、(1)を少しずつ加えながら、泡立て器でさらによく混ぜる。
(3) フライパンに少量の油をひき弱火で温めたら、好みの大きさに合わせて(2)を流し入れ、片面を2分ほど焼く。
(4) 表面に気泡ができたら裏返して、こんがりきつね色になるまで焼く。

2019.01.23(水)
取材・文=吉村セイラ
レシピ制作=都田恵理子
撮影=佐藤 亘