激辛ラーメンと戦い
新幹線へと向かう最終章

 「大甚本店」を後にしたのは17時過ぎ。まだ会社で仕事している人も多い時間帯にもう2軒目という微かな後ろめたさを感じつつ、タクシーで次の店へと向かった。

 残念ながら取材拒否のお店だったのでご紹介することはできないが、コの字型のカウンターとテーブル席が2卓という小さな店。17時半オープンから10分も経たないうちに満席になり、外に列ができていた。

 ここで食べた名古屋めしは、赤味噌を使った味噌煮込みおでんと味噌かつ。

 後者は、揚げたてのかつをグツグツと音を建てて煮立っている味噌煮込みおでんの汁に浸すというもの。サクサク感としっとり感が絶妙で、何本でもおかわりできそうだった。

 帰りを新幹線にしたのは正解だった。フライトの時間が気になるし、この時点でそろそろ空港に急がないといけない時間だった。

 ここで友人と別れて名古屋駅へ。終電まではまだ時間がある。

 もう一軒行きたい店があった。「味仙」だ。カップ麺にもなった看板メニューの台湾ラーメンを食べたかった。お腹はそこそこ膨れていたものの、ラーメンくらいは食べられると思って列に並び、東京の食通の友人イチオシの子袋も追加した。

 ところが、戦う相手は胃袋のキャパではなかった。炒めた挽肉とニラが載った真っ赤なスープが、予想以上に激辛だったのだ。

 カウンターで隣り合わせたサラリーマン風の男性は、スープまで完食する強者だった。その隣の男性は、途中で唐辛子が気管に飛んだのか、勢いよく咳き込んでいる。私はというと、唐辛子の飛散を警戒して、麺をすすらずに少しずつ口に運んだ。

 スープは美味しいのにどんどん舌が痛くなっていく。お腹がいっぱいなのではなく、舌が痛くて先に進めなくなった。麺の下にはモヤシがあったけれど、もはや麺とモヤシの区別がつかないくらい舌が痛かった(汗)。

 お店には申し訳なく思ったけれど、もう先に進めない……。半分以上を残し、残った子袋はテイクアウトにしてもらった。私は美味しいのに食べられないという敗北感に襲われたけれど、激辛好きの人はぜひ!

味仙 JR名古屋駅店

所在地 名古屋市中村区名駅1-1-4
電話番号 052-581-0330
http://www.misen.ne.jp/

 次で気を取り直そうと近鉄線の改札横に向かった。目指すは「天むす 天寿」。元祖の天むすを買って新幹線に乗ろうと思ったのだ。ところが、時間が遅かった! 売り切れていたのだ(涙)。

 まさかの2連敗に、「もう一度名古屋に来よう!」と誓って新幹線に乗ったのだった。

天むす 千寿 近鉄名古屋駅構内店

所在地 名古屋市中村区名駅1-2-2
電話番号 052-583-1064
http://www.tenmusu.com/

たかせ藍沙 (たかせ あいしゃ)

トラベル&スパジャーナリスト。渡航約150回・70カ国、海外スパ取材約250軒超、ダイビング歴約800本超。日々楽しい旅の提案を発信中。著書は『美食と雑貨と美肌の王国 魅惑のモロッコ』(ダイヤモンド社)、薔薇でキレイになるためのMOOK『LOVE! ROSE』(宝島社)など。楽園写真家・三好和義氏と共著の『死ぬまでに絶対行きたい世界の楽園リゾート』(PHP研究所)は台湾と中国で翻訳出版、第2弾『地球の奇跡、大自然の宝石に逢いに… 青の楽園へ』(PHP研究所)も中国で出版された。新刊『ファーストクラスで世界一周』(ブックマン社)発売即重版決定!
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トラベルライターの旅のデジカメ虫干しノート

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2019.01.19(土)
文・撮影=たかせ藍沙