“絶対美”へのあくなき探求

vol.52_LANCÔME〈ABSOLUE〉

1. 朝摘みのローズなど希少な天然ローズ成分が80%以上も配合された化粧水。アプソリュ エッセンス ローション 150mL 11,000円。
2. とろける感触と幸せな香りに包まれ、気になる肌悩みを一括ケア。人気のクリームは感触の好みで選べる2タイプ。同 ソフト クリーム 60mL 34,000円。
3. クリームのレフィルも登場。60mL 32,500円。
4. キー成分「グラン ローズ エクストラクト」が高濃度に配合されたプレミアムな美容液。同 オレオエッセンス 30mL 34,000円/全てランコム
1. 朝摘みのローズなど希少な天然ローズ成分が80%以上も配合された化粧水。アプソリュ エッセンス ローション 150mL 11,000円。
2. とろける感触と幸せな香りに包まれ、気になる肌悩みを一括ケア。人気のクリームは感触の好みで選べる2タイプ。同 ソフト クリーム 60mL 34,000円。
3. クリームのレフィルも登場。60mL 32,500円。
4. キー成分「グラン ローズ エクストラクト」が高濃度に配合されたプレミアムな美容液。同 オレオエッセンス 30mL 34,000円/全てランコム

 今回はランコムの「アプソリュ」をブラ魂!

 1965年、「絶対」の名を掲げて誕生し、半世紀以上にわたりスキンケアの最前線で存在感を見せ続けるランコムの最高峰ブランドである。

 「肌再生をミッションにその時代の最先端のテクノロジーを取り入れ、“絶対的な”有効成分の開発に取り組んできました。確かな効果と幸福感に満たされる心地よさ。フランス流ラグジュアリーを極めるランコムの原点となるブランドです」と話すのは、ランコム PR/メディア統括部長の菊池由美子さん。

 2000年代に入ってからのアプソリュの躍進はすごかった。

 美しい肌を模倣する革新的なエイジングケア成分プロキシレン、幹細胞へのアプローチなど独自の攻めを打ち出し、06年にβxライン、2011年にプレシャスセル、2012年にはシリーズの頂点に立つレクストレが加わり、あらゆる肌ニーズに応えるラインナップに。

 新製品が出るたびにワクワクし、お手入れの大切さを実感したものだ。そして2018年11月、さらなる進化を遂げて新生アプソリュが誕生。

「βxとプレシャスセルを融合し、ひとつのアプソリュとしてシンプルな形に。レクストレとの2トップで新たなスタートを切ります」

 進化の鍵は「ローズ」にあった。これもまたアプソリュの“絶対的な”キーワード。次の項目でさらに詳しく。

左:お手入れの大切さを打ち出し、話題を集めたアプソリュの広告。
右:1935年、ランコム創立当時のエンブレム。バラは香水、蓮の花はスキンケア、天使はメイクを意味する。その後1本のバラがブランドのシンボルに。
左:お手入れの大切さを打ち出し、話題を集めたアプソリュの広告。
右:1935年、ランコム創立当時のエンブレム。バラは香水、蓮の花はスキンケア、天使はメイクを意味する。その後1本のバラがブランドのシンボルに。

自然と科学の融合が生んだ
「ランコム ローズ」の美肌パワー

マゼンダとモーブのローズの交配から誕生したと言われる「ランコム ローズ」。花びらが多く、鮮やかなフューシャピンクが特徴だ。
マゼンダとモーブのローズの交配から誕生したと言われる「ランコム ローズ」。花びらが多く、鮮やかなフューシャピンクが特徴だ。

 ローズはランコムの象徴。

「創始者のアルマン プティジャンは自身のバラ園を持つほどバラを愛した人。ランコムにとってバラはシンボルフラワーであるだけでなく、インスピレーションと発見の源となっています」

 アプソリュの伝説は「ランコム ローズ」から始まったと言っていいかも。

 実はこのバラ、フランスの著名なバラの作り手であるジョルジュ デルバールによって1973年に誕生したもの。緻密な手作業による受粉を何度も繰り返し2万種もの中から選び抜かれた世界で唯一のローズなのである。

「研究の結果、ランコム ローズ幹細胞に並はずれた再生能力が備わっていることがわかったのです。生産量がとても限られていたため、“ファーモジェネシス”という独自のバイオ技術を応用。ランコム ローズから採取した幹細胞を、その再生能力を維持したまま無限大に増殖させることに成功しました」

 この発見によりアプソリュの肌再生アプローチは飛躍的に進化した。

 ローズは4000万年前から地球上に存在し、種を絶やさずに生き抜いてきたパワフルな花。

 その生命力を科学的に解明する「ローズ バイオロジー」の研究によると、ローズは36,000以上の遺伝子を持ち、ヒトの遺伝子より種類が多いのだとか。

 ランコム ローズのさらなる能力が解明される日も近いかも。

2019.01.05(土)
文=吉田昌佐美
撮影=吉田健一

CREA 2019年1月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

居心地のいい部屋。

CREA 2019年1月号

巣ごもりしたくなる、幸せ
居心地のいい部屋。

定価780円

好みや条件は人ぞれぞれでも、「このままずっとこもりたい……」と思えるような部屋だと、結構幸せな気がします。キーワードは「居心地のいい部屋」。お宅拝見からアイテム選びまで、新しい年を気持ちのいい部屋で迎えるヒントが詰まった1冊です。