プチプラコスメ・ザ・ベスト2018(7)
優秀バランスのリキッドファンデ

#07
素顔に近いのに粗はカバー！
ちょうどいいリキッドファンデ

　みなさんこんにちは、プチプラ美です。前回に続き、2018年のマイベスト・プチプラコスメを発表！

　7つ目は、カバーの具合がちょうどいいリキッドファンデです。

◆コーセー
　ヴィセ リシェ
　ヌーディフィット リキッド

　ファンデーションに求めることって、人によって様々ですよね。でも大人の女性なら多分、「カバー力が高いこと」が条件のトップに上がる気がします。何しろ加齢と共に、隠したいものがどうしても増えていきがちですから……。

　とはいえ今の大人の女性たちは、カバー力は高いけれど、ものすごく粉っぽさの強い肌になったり、見た目にも指が埋まりそうな印象の、昔風に言えば“厚化粧”には見えたくない、という、相反した希望も持っている。

　そんな得手勝手な希望になんとか応えようと、日本のメーカーさんたちはものすごい努力を重ねてきてくれました。

　その結果、プチプラなのにこんなに優秀なファンデが誕生したんです！　それが今回ご紹介するヴィセのリキッドファンデーション。

　ヴィセ リシェは、前回の秋冬アイシャドウでも紹介していますが、「子供っぽくなく、でもコンサバではない」、がコンセプトのブランド。

　メインターゲットは20代半ば～後半くらいの女性だと思いますが、それよりウン十歳上の私でも使いやすいコスメが揃う、優秀なプチプラブランドです。

　で、このリキッドファンデは2018年の5月に発売されたもの。何がいいって、色々な方向にバランスがちょうどいい点、です。

　まずカバー力は、コンシーラーではないので濃いシミなどを全く見えないようにするのは無理ですが、薄いシミや赤み程度なら目立たなくなるし、顔色をサーッと均一にしてくれます。

　スポンジでなく指でザーッと塗っても、毛穴もある程度は目立たなくなります。

　そして仕上がりは、極端なマットではなく、でも遠くから見て光っているようなツヤまでの質感ではなく、表面はサラサラのニュートラルな肌。

　HPにあるキャッチコピーは「毛穴も色ムラも薄膜でカバー。サラサラのヌーディ肌に仕上げるリキッドファンデーション」ですが、まさにその通り！　の仕上がりなんです。

　その、ある程度粗はカバーしてくれつつも、素肌感、素顔感も感じられる仕上がりが、ちょうどいいと思うのです。

　ポイントは“薄膜”というところ。ざっくり塗っても肌のキメに細かくフィットして薄い膜をかけるようにつくので、わざとらしさがなく、素肌に近い印象になります。

　さらに、独自のサラ肌パウダー、皮脂吸着パウダー、毛穴カバーパウダーと3種のパウダーが配合されているため、コレだけを塗ってもフェイスパウダーを重ねたかのように均一な質感と、肌表面のサラサラすべすべ感がある仕上がりに。

　パウダーのおかげか持ちもよくて、朝メイクして夕方まで、ほとんどお直しいらずです。

　私は秋口に、海外旅行に持参して毎日使っていたのですが、真夏に近い灼熱の日も、気温が下がり冷たい雨の日も、常に安定の調子のいい肌、を作ってくれました。

　また、これはあくまで個人的な見解ですが、プチプラコスメの中で大人向けとされているブランドって、パッケージデザインにぐっとくるものが少ないと思うのですが（有り体に言えばおばさんくさいものが多い……)、ヴィセの容器は黒1色だけどレースっぽいデザインがアクセントに入っていてお洒落。仮にインテリアの中に置いてあってもイヤじゃない。

　質や仕上がりさえよければ容器なんて何でもいい、という考えもあると思いますが、やっぱり見て気分がアガる、楽しくメイクできる、持ってて嬉しい、などもコスメの醍醐味のひとつ。そういう点でも嬉しいブランドです。

　唯一欲を言えば、現在4色展開なのであと数色展開があるといいな、という点。

　大方の日本人女性ならこの中のどれかで合うとは思いますが、「合う色がないから」という理由で使わない人を逃すのがもったいない、と勝手に思うからです。

　ファンデは塗りたい、カバー力はほしい、でも厚ぼったくなく素肌っぽいのがいい。

　そんな無茶ぶりに応えてくれて、なおかつ気軽に買えるお値段なんて、この連載の初回でも言いましたが、ホントにプチプラコスメは日本の宝だと思う。またそれを日々実感させてもらっています。

私はココで購入しました

・ミネドラッグ幡ヶ谷店
http://minedrug.com/shop/幡ヶ谷店/

2018.12.24(月)
文・構成＝斎藤真知子