昼間のテカポ湖も素晴らしい!

 一方、曇天だった場合。

 肉眼では無理ながら、マウント・ジョン天文台に設置された、カンタベリー大学と日本の大学の共同開発によるニュージーランド最大の大型望遠鏡を使い、星空を間近に感じます。

 ところが、その日は天候が安定しているはずのレイク・テカポだというのに、曇天から雨天に。天文台に行っても星は見られないとのことで、ツアーは中止。あぁ、世界一の星空を見に、足を延ばしたのに……。

 翌日は午前中の数時間をテカポ湖の湖畔で過ごしました。

 湖水は見る角度によってミルキーブルーの濃淡が変わり、ちょうどシーズンだったパープルやピンクのルピナスという花で周囲が埋め尽くされ、淡い色合いがまるで印象派の絵画のよう。

 レイク・テカポの星空写真でたびたび登場する、石造りの善き羊飼いの教会では、祭壇の向こうにサザンアルプスと湖の絶景が広がります。

 美しい湖をたっぷり満喫したとはいえ、レイク・テカポといえば、やはり星。2~3泊の余裕をもって訪れたいものです。

レイク・テカポ

●アクセス クイーンズタウンまたはクライストチャーチから車で約3~4時間
●おすすめステイ先 ペッパーズ・ブルーウォーター・リゾート
https://www.peppers.co.nz/bluewater/

【取材協力】
ニュージーランド政府観光局

https://www.newzealand.com/jp/

アース&スカイ

https://www.earthandsky.co.nz/ja/

古関千恵子 (こせき ちえこ)

リゾートやダイビング、エコなど海にまつわる出来事にフォーカスしたビーチライター。“仕事でビーチへ、締め切り明けもビーチへ”をループすること1/4世紀あまり。世界各国のビーチを紹介する「世界のビーチガイド」で、日々ニュースを発信中。
「世界のビーチガイド」 http://www.world-beach-guide.com/

Column

古関千恵子の世界極楽ビーチ百景

一口でビーチと言っても、タイプはさまざま。この広い世界に同じ風景は一つとして存在しないし、何と言っても地球の7割は海。つまり、その数は無尽蔵ってこと? 今まで津々浦々の海岸を訪れてきたビーチライター・古関千恵子さんが、至福のビーチを厳選してご紹介します!

2018.12.08(土)
文・撮影=古関千恵子