フジファブリックのスイッチ
1冊、1曲、1杯

山内総一郎(Vo,Gt)
「エスプレッソマシンは、メンバーが家に来た時しか使わない」

●1冊
『アンプ大名鑑[Fender編]』
 トム・ウィーラー

「ギターやギター・アンプの写真集をいつもトイレで読んでいます。このアンプでこの真空管、この配線ならこんな音が出るなって、全部頭に浮かぶようになりました(笑)」
スペースシャワーネットワーク 品切れ

●1曲
「Better Call Saul
 Main Theme(Extended)」
 リトル・バーリー

「Netflixのドラマ『ブレイキング・バッド』のスピンオフ、『ベター・コール・ソウル』のオープニング曲。聴くと『いい時間を過ごせそうだ!』っていう気持ちになります」
『Better Call Saul(Music from the Television Series)』 Sony Classical 輸入盤

●1杯 
セブンプレミアム
「いつもの珈琲 甘さひかえめ」

「これと牛乳を5:5で。家にはエスプレッソマシンもありますが、メンバーが家に来た時しか使いません。普段はこれを、もはや中毒じゃないかっていうくらい飲んでます」

金澤ダイスケ(Key)
「チェット・ベイカーは、フォークとナイフの音とすごく合う」

●1冊
 『あなたの聴き方を変えるジャズ史』
 村井康司

「3冊並行で読んだ中の1冊。ジャズがニューオリンズからディキシーランドに流れ着くあたりの話は、それぞれの本で解釈が微妙に違っていたりしておもしろいんですよね」
シンコーミュージック・エンタテイメント 2,000円

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●1曲
「枯葉」チェット・ベイカー

「すごくおいしいものを食べてる時に、そのお店でチェット・ベイカーの曲が流れていることが多いような気がする。フォークとナイフの音となぜかすごく合うんです」
『枯葉』 キングレコード 952円

●1杯 
エチオピア・イルガチェフェ産のコーヒー

「浅煎りベースでベリー系の味。酸味が強くてとてもおいしい。コーヒーが好きなので、ツアーにも必ずコーヒーミルを持って行っては各地の焙煎所で豆を買ってます」

加藤慎一(Ba)
「居酒屋のカウンターでサッポロの赤星を飲みながら本を読む」

●1冊
『きのう何食べた?』(既巻1~14巻)
 よしながふみ

「メシマンガが好きなんです。僕、食が太くなくて量が食べられないので(笑)。特に『きのう何食べた?』はいいですよね。家でつくって家で食べる、日常の料理なのがいい」
講談社 モーニングKC 各571~581円

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●1曲
「KKK」ラモーンズ

「高校生の時から聴いています。普段いろんな音楽を浴びる中で、シンプルなラモーンズを聴くと『そうだよね、これだよね』って。一回立ち返りたい時はラモーンズですね」
『プレザント・ドリームス+7』ワーナーミュージック・ジャパン 1,500円

●1杯 
サッポロラガービール

「誰も話しかけてこない居酒屋のカウンターに座って、並んでいる大皿料理を『ちょっとずつください』って注文。そしてサッポロの赤星を飲みながら本を読む。最高ですね」

ミニアルバム「FAB FIVE」 発売中!

3人それぞれが作詞作曲を手がけ、現在のフジファブリックの世界観を堪能できる5曲を収録。映画『ここは退屈迎えに来て』の主題歌「Water Lily Flower」も。
Sony Music Associated Records Inc. 1,800円(通常盤)
http://www.fujifabric.com/special/15th/minialbum.html

フジファブリック(ふじふぁぶりっく)

山内総一郎(Vo,Gt)、金澤ダイスケ(Key)、加藤慎一(Ba)。2004年メジャーデビュー。ボーカル志村正彦が09年に逝去して以降は山内がギターとボーカルを兼ねる。来年10月20日には大阪城ホールでデビュー15周年ライブを行う。

2018.10.13(土)
Text=Shinji Hyogo
Photographs=Akari Nishi
Styling=Takashi Nii
Hair & make-up=Kanae

CREA 2018年11月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

101人の本と音楽とコーヒー。

CREA 2018年11月号

人生をちょっと自由にする、心の「スイッチ」
101人の本と音楽とコーヒー。

定価780円

慌ただしい毎日に、ちょっとひと休み。本と音楽とコーヒーを愛する101人に、大切な1冊、1曲、1杯を教えてもらいました。ちょっとだけ自由な気持ちになれたり、自分らしくいられるような、皆さんの心の「スイッチ」をご紹介します。