表参道と明治通りの交差点で
チラシを撒いてました(横山)

光石 BLACK CATSといえば、原宿の「クリームソーダ」の店のスタッフが結成したバンドでしたよね。僕が高校を卒業して北九州から上京して来た1980年はロックンロールと50’sブームでした。

横山 原宿、明治通り、代々木公園あたりにロックンローラーが一気に増えた頃ですね。

光石 はい。原宿がすごく盛り上がっている時でした。僕が映画『博多っ子純情』でデビューしたのは、その2年前の78年。まだ16歳でしたから右も左も分からずでしたけどね。

横山 78年は僕がクールスのローディーになった頃ですね。

光石 『博多っ子』の時に大船でセット撮影があったので何日か休みをもらって東京に出て来たんです。クールスが常連だという原宿のカフェ「レオン」や、写真で見たバイクがずらーっと並んでた「カフェ・ド・ロペ」を一生懸命探しましたよ。

横山 表参道。セントラルアパート。懐かしい。青春!

光石 とにかく憧れていましたね。そのときクールスの佐藤秀光さんの店「CHOPPER」にも行ったんですけど、怖くて入れなかった。

横山 青山にあった「CHOPPER」ですね。そこで僕は店員をやっていたんです。

光石 そうなんですか。

横山 ツアーがない時は店員やってたんです。

光石 それから2年ぐらい経って、上京して初めてお店に入って赤い櫛を買ったんですよ。

横山 ああ。流行りましたね。リーゼントの必需品!

光石 もちろん「クリームソーダ」の櫛も買いましたけど(笑)。あの頃の原宿は修学旅行生の聖地でしたね。

横山 僕はその頃、表参道と明治通りの交差点の「ロッテリア」の前でチラシを撒いてました。ロックンロール・ブランドのライバル店「クリームソーダ」や「ペパーミント」の店員同士でガン飛ばしながら(笑)。

光石 うわーっ、一触即発ですね。それはデビュー前ですか?

横山 デビュー前です。職業作家を目指して作曲をしながらスタッフをしていた頃ですね。

光石 僕は高校の時からクールスのファンで、キャロルはもうすでに解散していて、それでクールスがデビューしたというんで飛びついたんです。

横山 キャロルはクールスがデビューした1975年に解散していますからね。

2018.09.12(水)
構成=佐野郷子
撮影=鈴木七絵
スタイリング=下山さつき
ヘアメイク=山田久美子

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