九州・長崎にある興福寺の住職・松尾法道さん。「龍にまもられてきた」というご住職のオーラに、通称「赤寺」と呼ばれる不思議な寺のパワーも相まって、ご住職のもとにはいろいろな悩みを抱えた方がやってきます。数多くの人生相談を受けるうちに見えてきたのは、<運気に恵まれている人は、日常生活を浄めて生きている>ということ。

 つまり、ツイている人になるには、心の基礎代謝をぐっと底上げするべしっ、てわけです。そんな運気の代謝をあげて、ムリなく幸福を引き寄せる人生上昇術をまとめた著書『「運気の代謝」があがる! 日常作法のコツ』より、人間関係をスムーズにする作法を教えてもらいます。


「まわりの気を磨いて、自分の気もあげる」

最初から答えを教えてしまうと、その人はもう考えなくなる。

 ちっとも学ぼうとせず、簡単に人に教わりたがる人。失敗したくないからって、なんでも人任せにすると、自分で考えんようになるでしょう。

 なぁーんも考えずに指示待ちばかりする人に、わたしは、「それで?」と聞き返すことにしております。

 たとえばお寺のスタッフが、お客さんがいらしたときに「ごはんどうしましょう?」と聞いてきたら。わたしは「それで?」のひと言。すると、質問をし返された相手は、そこからやっと自分で考えだすのね。無意識に、自分で考える前に質問していたことに気づくわけ。

 「えっとぉ~、お客さまが4人ですから、4合炊きましょうか? もっと少な目でいいでしょうか?」って。そぉーです、そぉ! あなたのおつむで考えてから聞いてくださいって話ですよ。

 最初から答えを教えてしまうと、その人はもう考えなくなる。考えないと頭も感度も退化するでしょう? 相手の気を磨いてあげることが、人を育てること。さっさと指示して教えたほうが効率的だなんてウソよね。

 教えるほうも教わるほうも、切磋琢磨。「ダイヤはダイヤで、人は人で磨かれる」でしょう。

 人の成長を願えば、自分も成長する。人の幸せを願えば、自分も幸せになる。運気を活性化する、鉄板ルールです。

◆キーワード

・人づきあい
・運気の活性化

2018.09.03(月)
文=松尾法道
写真=文藝春秋

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