大人だからオケージョンを意識しなきゃいけない制限がある。でも、大人だから自分のために装う自由がある。それなりの経験を経た今だからわかる、品質と価値。自分にとって心地良い物は何なのか、残したい物は何なのか。

 グローバルが当たり前の時代に、日本製を選ぶことはそれだけでフィロソフィーになる。今の日本と今の私を映し出すMade in Japanの服を、5回シリーズでお届けします。

 初回は、たった1枚で気持ちが高まるリゾート服をご紹介。


#01
こだわりの布を贅沢に使った
「UNITED TOKYO」のワンピース

 “ベーシックでありながらモード”を旨とするコンテンポラリーブランド「UNITED TOKYO」。そのすべての製品は、Made in Japan。商品タグに産地が書かれていることからもそのこだわりがうかがえます。

 写真は、キュプラ54%、綿46%の生地をたっぷりと使ったワンピース。マーチャンダイザーの内海さんとデザイナーが何より重視したのは、素材選びだそう。

 上品な光沢があり、天然素材の軽さを残しつつシワになりにくい生地を探すことに手間をかけたと言います。肌にひんやりと触れて着心地の良いワンピースは、夏のリゾートに最適な1枚。

■ポイント1
 大ぶりなのに驚くほど軽いイヤリング

 写真のイヤリングは、シルバーとゴールドのコンビカラー。服やバッグの金具の色を選ばないので、コンビカラーのアクセサリーはひとつあると重宝します。

■ポイント2
 惜しみない布地使いが生むドレープ

 風をはらむと涼しげに揺れる裾は、それだけで贅沢な存在感があります。共布のバックベルトもポイント。

●モデル/UNITED TOKYO WOMENSマーチャンダイザー 内海加奈子さん

2018.08.17(金)
文・構成=松山あれい
撮影=平松市聖