少量ずつ丁寧に焼き上げたパンが
常時50種余り店頭に並ぶ

 小塚さんは、1979年生まれ。大阪・ホテル阪急インターナショナルのフレンチレストランでサービスのアルバイトをしたのをきっかけに、フランスパンに興味を持ち、製パン専門学校へ。

 卒業後は、当時、東京・西荻窪にあった「ムッシュソレイユ」で修業。「東京のパン屋巡りをした時に、魚介のサンドイッチやパテ、リエットなどもあって、働きたいと思ったんです」。

 「ムッシュソレイユ」のシェフは、元々、フランス料理出身。パティシエもされていたのだそう。そんなお店で、調理パンやサンドイッチ、お菓子作りも学びました。関西へ戻ってからは、「ムッシュアッシュ」(閉店)やホテルのベーカリー、神戸の「プラス・ドゥ・パスト」などでも働き、自店を開業。

 お店に並ぶパンは、常時50種余り。季節によって種類が変わります。毎朝3時から厨房に入り、少量ずつ、丁寧に焼き上げられています。小塚さんは「食べたいパンを作っている」とにっこり。

 入口を入ってすぐのコーナーでは、夫妻のお気に入りの紅茶やグラノーラも販売されています。

2018.08.12(日)
文・撮影=そおだよおこ